応用地質/ドバイの世界最高層ビルに建物安全確認システム納入/地震直後に被災度判定

 応用地質グループは、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイにある世界一の超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」に建物安全性確認システム「OASIS+(オアシスプラス)」を納入した。地震計と評価・解析技術を組み合わせたシステムで、大地震の発生直後に建物の継続使用の可否を応急的に判定し、ビル内で働く人の携帯端末に正確な情報を迅速に伝達。不安解消や的確な避難誘導に役立てる。
 オアシスプラスは、同社の海外子会社で地震計の世界トップメーカー、キネメトリクスが開発した小型地震計をビル内に設置し、地震発生時の変形量と揺れの大きさを瞬時に計測。その結果と事前に行った建物の構造評定などから被災度を判定し、スマートフォンアプリを介してビル管理者と、ビル入居者の携帯端末に素早く伝える。危険と判定された場合は建物外に退避させる。
 ブルジュ・ハリファは、商業施設や居住施設、娯楽施設などを含む大規模な複合施設の核として2010年に完成した高さ(尖塔高を含む)828メートルの超高層ビル。近隣国で発生した地震による長周期地震動でビルが大きく揺れたため、入居者らがパニックになり、避難騒ぎが起きたことがあった。このためビルオーナーが今夏にオアシスプラスを導入したという。
 現在は、ビル内に設置した地震計5台で地震動や建物の変位を24時間リアルタイムで監視。地震動が事前に決めておいた値を超えると、管理者や入館者に警報を発出する。キネメトリクスは、都市防災という観点から中東地区の高層ビルなどでオアシスプラスの販売を強化している。

(日刊建設工業新聞様より引用)