成田空港会社/見積もり活用方式の試行拡大/入札不調対策、土木関連工事にも適用

 成田国際空港会社は、建設工事の入札不調対策の一環で導入している見積もり活用方式の試行対象を拡大する。1月の導入以降、機械設備や施設などの関連工事を中心に採用してきた同方式を、このほど公告した土木関連工事に初適用。さまざまな工種の発注手続きに採用し、規定類の整備や各種条件などの見直しを行って18年度以降に本格導入する。
 成田空港(千葉県成田市)など関連施設の建設工事の発注に当たり、成田空港会社が採用している公募型競争契約方式(簡易型総合評価方式)では参加企業が提出した技術資料と見積書を踏まえ、価格交渉を行う上位3者を決定した後、価格交渉を経て出された最終見積書と技術資料を基に契約予定者を決める。
 ここ数年は首都圏の工事量が増大傾向にあり、参加企業が集まりにくく、価格も上昇傾向にあることなどから、発注手続きが不調に終わるケースが増えているという。
 不調対策の一環で、公募型競争契約方式で試行導入した見積もり活用方式では、競争参加者からまず単価見積書とその根拠資料を提出してもらい、成田空港会社側は妥当性を確認できた単価見積価格を参考にしながら契約制限価格(予定価格)を算出。その後に提出される総価見積書と予定価格とのかい離を防ぎ、工事の円滑発注につなげる。
 これまでに工事10件の発注手続きに適用。土木工事に初適用する案件は13日に公告した「貨物地区地域配管改修工事(第1貨物代理店)」で、老朽化が進む地域配管(冷水、高温水)を敷設し改修する。工事概算数量は推進工(延長約260メートル)、開削工(約100メートル)、人孔設置(3基)、冷水配管工事(約340メートル×2条)、高温水配管工事(約20メートル×2条)。工期は21年4月30日まで。
 参加資格は単体か2者構成のJV。土木一式工事の総合評定値950点以上または管工事の同1100点以上が条件。所定の施工実績なども求める。
 応募申込書と単価見積書を18年1月15日まで、財務部門調達部調達管理グループへの持参で受け付ける。総価見積書の提出期間は同2月20日~3月13日。
 成田空港会社の担当者は「見積もり活用方式でも参加者が来なかったり、来ても価格が合わなかったりするなど、万能ではない。試行導入しながら同方式の中身を改善し、不調を少しでも減らしたい」と話している。

(日刊建設工業新聞様より引用)