戸田みらい基金/都内で初の報告会開く/6団体・企業が若手の採用・育成活動を紹介

 戸田建設の財産拠出で昨年10月に設立された一般財団法人の「戸田みらい基金」(理事長・今井雅則戸田建設社長)は24日、東京都内で第1回活動報告会を開いた。若手技能者の採用や育成につながる活動で最初の助成対象となった3企業・3団体の責任者や担当者が、これまでの成果や今後の展開を発表した。
 同基金は、建設産業の未来を支える担い手の育成に向けた各種支援事業を通じ、産業全体の発展に貢献することを目的に設立。第1回「若手技能者の採用や育成に資する活動に対する助成(若手技能者助成)」対象には、職人育成塾(香川県)、竹延(大阪府)、日高地域人材開発センター運営協会(北海道)、平岩塗装(東京都)、東和(埼玉県)、日本建設躯体工事業団体連合会(日本躯体、東京都)が選ばれた。
 冒頭、今井理事長は「基金の今後の方向性を決める報告会となる。建設産業を自分たちの子どもを入れたくなるような産業にしていきたい」とあいさつした=写真。
 職人育成塾は、香川県の内装仕上げ工事会社10社が集まって活動している。高松市の支援を受け、廃校になった旧小学校の一部を無償で借り受け、仕上げ9業種の職人を育成するための訓練や資格取得のサポートを行っていることが報告された。
 創業67年の関西老舗建築塗装会社の竹延は、13年1月に職人を育成するための新会社「KMユナイテッド」を設立。外壁塗装だけでなく、左官、防水、耐火被覆などにも業種を拡大しており、人材定着・育成の工夫や職人が作る技の投稿サイト「技ログ」の運営などの取り組みを紹介した。
 日高地域人材開発センター運営協会は、日高管内の建設業を対象にした土木技術者養成研修、平岩塗装は高卒生の採用・育成に向けた活動の実績を披露。内装工事の東和は、若年技能者の育成と定着を目的とした研修プログラムを紹介した。日本躯体は、コンクリート打設工の公的資格の創出に向けた進ちょく状況を報告した。
 同基金の理事を務める小野邦久東日本建設業保証相談役、評議員の内田俊一建設業振興基金理事長の講評に続き、来賓の田村計国土交通省土地・建設産業局長が「技能者の資格や経験を統一仕様で登録・管理する『建設キャリアアップシステム』を来年秋にスタートさせるが、こうした取り組みも早くやっていかないといけないと思った」と感想を述べた。
 第2回若手技能者助成は5件、第1回「女性技能者の継続就労に係る助成」は13人が選ばれている。11月中旬に第3回若手技能者助成の募集と第1回「外国人技能実習生の受け入れに係る助成」の募集を始める。18年2月に第2回活動報告会を予定している。

(日刊建設工業新聞様より引用)