戸田建設/設計・施工一括の大型物流施設に独自技術導入/低コストで高品質実現

 戸田建設が、横浜市で施工中の大型物流施設で、基礎や躯体工事に複数の独自技術を導入し、顧客が求める合理的で高品質・高耐久性という要求性能を高い水準で実現している。RCS(柱RC・梁S)造+S造5階建て延べ約3万平方メートルの定温倉庫と付帯する事務所を建設する工事で、設計・施工一括で受注したメリットを生かした総合的な施工を展開している。
 上部構造には、RC造とS造を合成した「戸田式柱RC梁S接合構法(TO-RCS構法)」を導入。圧縮力に強いRC部材を柱に、曲げやせん断に強く軽量なS部材を梁に用いることで、経済性・施工性に優れた合理的な架構にした。
 下部構造では、基礎梁を基礎柱の周囲に格子状に配置し、柱脚部は基礎梁と一体化して耐圧版(マットスラブ)とする「戸田式ダブルビーム工法」を採用した。柱周辺をマットスラブ、梁を2本にして比較的小さな梁せいとすることで、掘削土量の大幅な削減を可能にした。根切り底からの高さが低くなるため、施工上の安全性も高まる。配筋が単純になるため、鉄筋の配置ミスの防止にもつながる。
 このほか、外殻鋼管付きのコンクリート杭または場所打ち鋼管コンクリート杭の杭頭部に角形の補強鋼板を取り付けた上で、杭頭接合筋を正方形状に配置する「戸田式鋼板補強型杭頭接合工法(TO-SPCap工法)」、独自考案のK型補強鉄筋を使い、基礎梁の貫通孔径を梁せいの2分の1まで拡大することで梁断面を縮小できる「戸田式大開孔基礎梁工法」も導入した。
 いずれも汎用性に優れた技術で、これらを総合的に活用することで、床の積載荷重が大きな大型物流施設などでも合理的で安全・安心な構造が可能とし、今後も積極的に採用を提案していく。

(日刊建設工業新聞様より引用)