故播繁氏(構造家)のお別れの会開く/尾崎勝氏「記憶は記録になって残る」

 大規模建築の構造設計で数多くの優れた作品を手掛け、9月5日に79歳で死去した構造家の播繁(ばん・しげる)氏(エヌ・シー・エヌ顧問)のお別れの会が10月30日、東京都港区の東京プリンスホテルで開かれた=写真。建築界から多くの関係者が参列し、遺影に花をささげて故人との最後の別れを惜しんだ。
 発起人代表の中田捷夫氏(中田捷夫研究室代表取締役)のあいさつに続き、尾崎勝鹿島専務執行役員や構造家・佐々木睦朗氏、建築家・岡部憲明氏、森高英夫日本建築構造技術者協会(JSCA)会長などがお別れの言葉を述べた。尾崎氏は、播氏の鹿島在籍時の後輩として、あきたスカイドームや出雲ドームなどの仕事を共にした思い出を振り返り、「播さんと知り合ってから刺激的な30年が過ぎた。鹿島退職後も自らの力で道を切り開いてきた播さんの後ろ姿を見て、後輩たちが育っている。その記憶は記録になって残り続ける」と語り掛けた。
 播氏は福岡県出身。建築家の故丹下健三氏と協力した赤坂プリンスホテル新館やフジテレビ本社ビルをはじめ、両国国技館、長野市オリンピック記念アリーナ、沖縄県立博物館・美術館などの構造設計を手掛けた。

(日刊建設工業新聞様より引用)