新社長/東光電気工事・青木宏明氏/やりがい感じる会社つくる

 1000億円以上の受注規模を継続的に確保すると同時に、生産性向上や働き方改革などにも力を入れる方針だ。東京五輪がある2020年以降の国内の建設需要の変化に備え、海外事業の拡大にも意欲を見せる。
 --就任の抱負を。
 「2023年に当社は100周年を迎える。その歴史を引き継いでいける環境づくりに取り組む。具体的には、1000億円規模の受注高を安定的に確保しつつ、生産性向上や長時間労働の是正などの働き方改革などを進める。建設業の仕事の質や中身が劇的に変わることはないだろうが、社員がやりがいや生きがいを感じられるような会社をつくりたい」
 「社員の処遇を改善し、性別に関係なく全員が能力を発揮できる環境を構築する。現場に週休2日制を導入するため、仕事のやり方を変え、顧客にも理解を求めていく。これらをこの1、2年で大きく前進させたい」
 --事業環境をどう見ている。
 「内線事業は、2020年東京五輪に向けて大きなプロジェクトが動いており、そのための施工体制を確立することが最優先だ。20年以降も一定規模のプロジェクトはあるとみており、施工力を充実させていく。外線事業は、電力会社から老朽化した設備の更新需要がある。若手の人材を確保しながら長く働ける環境をつくり、対応していく」
 「再生可能エネルギーの分野はこれからも長く続くだろう。太陽光と風力発電を組み合わせた『クロス発電』が福島県飯舘村で日本で初めて採用された。今後も粘り強く取り組んでいく。ここ数年で始めた介護や農業などの新事業も軌道に乗せたい」
 --課題と対応策は。
 「労働力と施工力不足が挙げられる。繁忙な首都圏の工事に対応するため、全国規模で人材の最適配置を行っていくと同時に、良質な協力会社を見つけることも重要だ。地方の協力会社の中にも首都圏への進出意欲を持つところがある。当社でサポートしながら対応してもらうことも視野に入れている」
 --海外展開はどう進めていく。
 「タイでは『タイ東光エンジニアリング』として約30年にわたりを事業を行っており、その支店としてミャンマーにも進出した。さらに7月中をめどにベトナムにも現地法人『ベトナム東光エンジニアリング』を設立する」
 「現在は海外進出している日系企業の電気設備工事がメインだが、今後はインフラ関連などの需要にもチャンスがあれば取り組んでいきたい。20年以降、国内の建設需要が減少しても海外で補てんできるようにしていく方針だ」。(6月15日就任)
 (あおき・ひろあき)77年日大理工学部電気工学科卒、東光電気工事入社。11年執行役員、12年常務執行役員、13年常務兼執行役員、15年専務。埼玉県出身、63歳。「ノーチャレンジ、ノーチャンス(挑戦なくしてチャンスなし)」がモットー。東日本大震災後、被災地で再生可能エネルギーの普及に力を入れてきた。趣味は旅行と映画鑑賞。

(日刊建設工業新聞様より引用)