本拠地の社宅跡地を賃貸住宅に活用

ゆかりのある地域の活性化に貢献


企業が保有している土地を賃貸住宅として企画し、地域の活性化を目指す動きが出ている。

繊維メーカーのグンゼ(大阪市)は、京都府綾部市で賃貸住宅の開発を進めており、第3期の増築工事を3月に完成する予定だ。
案件名を『あやべグンゼタウン グラン・ブルー』とし、同社が保有する約2万900㎡の土地の一区画を賃貸住宅として活用するもの。
2015年から第1期の開発をはじめ、3期工事の完了により全部で8棟92戸を運用することになる。
16年11月に着工した第3期工事では、2億5000万円を投じ2棟28戸の賃貸住宅を建築、単身者からファミリーまで住むことのできる住まいを提供する。

同社は創業の地である旧綾部斑鳩郡周辺に数十万㎡の土地を持っており、開発を進める商業施設の『あやべグンゼタウンセンター』とともに、地域コミュニティーを活性化していく。
グンゼ開発は「行政と連携しながら開発を進めてきた。当社の敷地内に物産館を建てた実績もある。地域に貢献していきたい」と語った。

YKK不動産(東京都千代田区)は、同社最大規模の工場が立つ富山県黒部市の社宅跡地を活用、25年までに約3万6000㎡の土地に250戸の賃貸住宅を開発する大規模プロジェクトを進めている。
16年10月に完成した第2街区では6棟の複合型集合住宅を建設した。
設計は幕張メッセや東京・渋谷のヒルサイドテラスなどで有名な建築家槇文彦氏が手掛け、自然の中の住まいをコンセプトにした。
黒部の渓谷の水源などを生かし、一般的な北陸エリアの集合住宅よりも、冷暖房エネルギーを8割減、給湯エネルギーを3割減とする建築モデルが特徴。
黒部の自然エネルギーを利用し、電力や化石燃料等のエネルギー消費を抑えたまちづくりプロジェクトだ。

(全国賃貸住宅新聞様より引用)