札幌市/中央区庁舎整備にVR活用/部署間でイメージ共有、作成業務入札公告

 札幌市は建て替えを検討している中央区役所庁舎の整備計画作成にバーチャルリアリティー(VR)を活用する。庁舎の周辺や新庁舎の外構・内部空間の3次元(3D)データを作成し、サイン計画や空間デザインの検討を効率的に進める。同市が庁舎整備にVRを活用するのは今回が初めて。中央区役所の建て替えでは多くの部署が検討に参加するため、関係者間でよりイメージを共有しやすくする目的でVRを活用する。
 中央区役所の所在地は中央区南3西11の330の2(敷地面積3952平方メートル)。建物はSRC造13階建て延べ1万3550平方メートルの規模。1972年に竣工した。用途地域は商業地域に指定されており、建ぺい率80%、容積率400%が上限。
 市は、建て替えにかかる概算事業費、事業手法、事業スケジュールなどを盛り込んだ基本計画を本年度内に策定する予定。建て替え後の庁舎の規模は、最大で延べ約1万6000平方メートルを想定している。
 同市は16日、「中央区役所庁舎整備VRシステム作成業務」の委託先を決める一般競争入札を公告した。25日まで市民文化局地域振興部区政課区役所整備担当係で持参による入札書の提出を受け付ける。同日開札する予定。
 市の競争入札参加資格者名簿の「工事・建設関連サービス・道路維持除雪」に登録があることなどが参加条件。市内に本店か支店があること。
 業務では、庁舎を中心とした約700メートル四方(約50ヘクタール)の3Dデータと、庁舎の外構・内部空間の3Dデータを作成し、それらを基に周辺から庁舎への誘導標識や庁舎内サインの検討を行う。
 庁舎周辺の3Dデータは、全体を掌握する目的で鳥瞰飛行目線と歩行者目線の両方を作成する。
 庁舎内部の3Dデータは1フロアを約4000平方メートルとし、地下駐車場や執務スペースなど、機能が異なる3フロアを利用者目線で作成する。
 庁舎周辺にある中央保健センター(中央区南4西11)と中央区民センター(中央区南2西10)との統合も想定し、複数パターンを作成する。
 業務の履行期限は18年3月20日。業務の成果品は一般には公開せず、関係者間での検討に活用する予定。

(日刊建設工業新聞様より引用)