東北整備局/業務で一括審査方式初導入/雄物川下流堤防測量設計3件入札公告

 東北地方整備局は、7月と8月の記録的豪雨で大きな被害を受けた雄物川流域(秋田県)で河川改修工事を進めるため、堤防の詳細設計に着手する。河川激甚災害対策特別緊急事業(激特事業)の一環で、16日に関連業務3件の一般競争入札を公告した。複数の業務に同じ入札参加申請書や技術提案書を提出できる「一括審査方式」を総合評価方式で初めて試行する。単体企業または設計JVから26日まで参加申請を受け付ける。11月15日まで入札書の提出を受け、同16日に開札する。
 公告したのは「雄物川下流種沢地区堤防測量設計業務」「雄物川下流左手子地区堤防測量設計業務」「雄物川下流平尾鳥地区外堤防測量設計業務」。
 参加資格は同局の土木関係建設コンサルタント業務の認定を受けた単体企業または設計JVで、単体とJV代表者は07年度以降に国や地方公共団体などが発注した築堤実施設計業務の履行実績があること。同局管内に本店を置くことなど。JVの組み合わせ数は示していない。
 業務内容は種沢地区が堤防詳細設計1・5キロ、路線測量一式、左手子地区が堤防詳細設計1・5キロ、路線測量一式、平尾鳥地区外が堤防詳細設計1・1キロ、路線測量一式。履行期限は18年3月30日。
 雄物川の河川改修は、国の災害対策等緊急事業推進費を活用し、本年度からおおむね5年間を目標に浸水被害が出た中下流域(秋田市~大仙市)で河道掘削や堤防整備などを進める。特に被害の大きかった中流部では激特事業として重点的に整備する。14年11月に策定した「雄物川水系河川整備計画」で当面の目標としていた87年8月の洪水規模を今回の規模に見直し、計画的に河川整備を進める。事業費は約218億円。
 7月の豪雨では浸水面積が約2000ヘクタールに達し、約700戸が浸水被害を受けた。今後同じ規模の洪水で浸水被害が出ないよう7月の豪雨に対応した高さで築堤や堤防のかさ上げ、家屋の浸水リスクが軽減する輪中堤の整備などを行う。整備延長は約27キロを予定している。
 本年度はこのほか、「雄物川下流種沢排水樋門詳細設計業務」や「雄物川下流戸草沢排水樋門詳細設計業務」「雄物川下流向野排水樋門詳細設計業務」などの発注を予定。第3四半期に一般競争入札を公告する。

(日刊建設工業新聞様より引用)