東急建設/新入社員の育成に実務研修導入/18年度からは長期化検討

 東急建設は、実務研修を通じた新入社員の育成に力を入れる。現場で即戦力として活躍できる人材を育てることが目的。取り組みの一環として土木技術系の新入社員を対象に、コンクリート打設や測量など基礎技術を習得する実務研修を本年度から開始した。18年度からは、研修期間の長期化も検討しているという。人材育成のプログラムを強化・充実して現場力の向上につなげていく。
 同社は、技能労働者の育成を喫緊の経営課題ととらえており、現場からも即戦力となる社員を配属してほしいという要望が高まっているという。こうした背景から新入社員をいち早く一人前の技術者として育てることや、短期間で戦力になってもらうことを重要なテーマと位置付け、本年度から実務研修を導入した。
 初弾の取り組みとして導入したのが新入社員向けのコンクリート打設研修だ。4月に入社した土木技術系の新入社員29人を対象に、26~28日と5月8~9日の計5日間、神奈川県相模原市にある技術研修所で研修を実施している=写真。研修では鉄筋組みや型枠組み、コンクリート打設を実際に行い、高さ1・2メートル、長さ3メートルのコンクリート擁壁を完成させる。プログラムを通じて土木技術の基礎を身に付けさせる考えだ。
 寺田光宏取締役兼専務執行役員土木本部長は、実務研修について「これまでは現場で5~10年かけてOJTを行い、若手技術者を育成してきた。だが近年は、現場での人材不足などからしっかり研修・育成できていないケースもある。本社で一括して実務研修を行うことで、技量の底上げや格差是正に貢献していきたい」と期待を込める。
 コンクリート打設研修のほか、9月には静岡県富士宮市の富士教育訓練センターで測量を中心とした合宿型研修も初めて実施する。18年度からは、これまで約1カ月間だった新入社員の研修期間を延ばし、スキルや知識を取得させた後で現場に配属することも検討しているという。

(日刊建設工業新聞様より引用)