栃木県内/工場立地や産業基盤整備が加速/不二ラテックスが上川原団地に進出

 栃木県内で工場立地や産業団地の整備が加速している。上川原産業団地(栃木市)では、ゴム製品製造などを手掛ける不二ラテックスなど4件の分譲が決定し、早ければ8月にも引き渡しが始まる。鹿沼市や佐野市でも、大規模産業団地の具体化へ検討が進んでいる。県は産業基盤整備を後押ししようと、今月に産業団地開発基本方針を改定しており、さらなる新規開発が見込まれている。
 上川原産業団地は、栃木市が事業主体となり造成工事が進んでいる。全体面積は約36・7ヘクタールで、このうち分譲面積は約26・1ヘクタール。秋までに工事がおおむね終わる見通しという。
 予約分譲の段階で、不二ラテックスがB-1~3区画(敷地面積4万3431平方メートル)、健信(北海道恵庭市)がD-3~4区画(1万6834平方メートル)、大陽ステンレススプリング(東京都練馬区)がD-5~6区画(1万6741平方メートル)、大西化工(大阪市中央区)がE-3区画(3453平方メートル)を、それぞれ取得することが決まり契約を締結した。用途地域は工業地域で、建ぺい率60%、容積率200%に指定されている。
 具体的な開発計画は公表されていないが、いずれも工場の建設を予定しているという。売却条件では、契約日から5年以内の操業が求められている。最も早い企業は、引き渡しから1年程度で操業を開始する見通し。このほかF4~5区画(敷地面積1万2693平方メートル)も近く売却先と契約を結ぶ。
 鹿沼市は宇都宮鹿沼道路(さつきロード)東側地区(約30~40ヘクタール)で、新産業団地の整備に向けた基礎調査を実施中だ。現況測量を栃木都市計画センターに委託しており、その成果を踏まえ排水計画を検討し対象地を固める。佐野市は北関東自動車道の出流原パーキングエリア(PA)周辺総合物流開発として、約100ヘクタールの産業拠点を計画している。対象区域や事業手法、スケジュールなどを盛り込んだ基本計画を本年度に策定する。調査はエイト日本技術開発が担当している。
 栃木県内では、南部地域を中心に産業団地の引き合いが強まる一方、対象物件が十分にない状況という。このため県は産業団地の開発基本方針を一部改定。これまで対象面積が20ヘクタール以上の場合に県が開発し、20ヘクタール未満では市町が開発するとしてきたが、企業ニーズが高く事業採算性も確保できると判断した場合には、20ヘクタール未満でも特例的に県が開発できるとした。既に数件が地元市町村と協議に入っており、計画が具体化すると見られる。

(日刊建設工業新聞様より引用)