森ビルら/GINZA SIX(東京都中央区)が開業1周年/銀座に新たな活気創出

 ◇回遊性向上や周辺への集客効果も
 森ビルらが東京・銀座に開発した複合施設「GINZA SIX」が20日、開業から1周年を迎える。累計来館者は2000万人を記録。最寄りの東京メトロ銀座駅の利用者は1日当たり約7400人増加した。周辺店舗の売り上げもアップするなど、エリア全体の集客や回遊性向上も貢献している。魅力的で多様な機能を備える施設が誕生したことで、銀座エリアに新たな活気が生まれている。
 GINZA SIX内には商業施設のほか、文化発信拠点として能公演やイベントを開く「観世能楽堂」や館内の吹き抜けに設置したアート、屋上庭園などがある。昨年4月の開業以来、時間を掛けて銀座エリアで買い物や文化体験を楽しむ「滞在型」の過ごし方が広がりつつある。
 施設の整備効果は施設単独だけでなく、周辺の回遊性とにぎわいの創出にも貢献している。開業以前、周辺の店舗には買い物客が取られてしまうとの懸念があったという。開業後の来街者増加で、周辺店舗の中には入店客数が増加し、売り上げアップにつながった例もある。ビル内にエリア最大級のオフィスを設けたことで、オフィスワーカーが周辺の飲食店で昼食をとるケースも増えた。
 こうした開業効果は、地方創生にもつながっている。開発に携わった森ビルは、日本で最も強い発信力・磁力を持つ東京を「ショーケース」として、全国各地の優れたコンテンツ(伝統、文化、生産物、技術)を世界にアピールする取り組みを展開している。
 飲食店舗や伝統工芸の販売店などの名店を全国から集め、GINZA SIXの店舗を訪れた客が、地方にある本店に足を運ぶケースが増えるなど、集客効果が表れている。
 GINZA SIX(中央区銀座6の10の1)は、組合の施行の再開発事業で整備された。建物規模はS・RC・SRC造地下6階地上13階建て延べ14万8700平方メートル。設計は鹿島・谷口建築設計研究所JV、外装意匠統括は谷口建築設計研究所、施工は鹿島が担当した。

(日刊建設工業新聞様より引用)