清水建設ら/触媒添加型ポリウレタン系止水材を開発/短時間で確実に止水

 清水建設と防水・止水工事の施工会社などで構成するピングラウト協議会(柿崎隆志会長)は14日、地下コンクリート構造物向けの止水材「NLクイック」を開発・実用化したと発表した。漏水を短時間で確実に抑える触媒添加型ポリウレタン系の止水材。開発では防水材メーカーのダイフレックス(東京都新宿区、三浦吉晴社長)が技術協力した。
 NLクイックは触媒の作用で短時間に発泡硬化する。止水材全体に対して触媒を2%添加した場合、気温23度の環境では発泡が約3分で完了。従来の加水反応型止水材と比較して発泡完了時間が7分の1程度まで短くなった。短時間で発泡硬化する止水材の開発で、漏水状況に応じた止水材の使い分けが可能になり、止水工事の生産性向上などが見込まれる。
 地下鉄や道路・鉄道トンネルなどの地下コンクリート構造物は、地下水の水圧が常にかかっている。経年劣化でひび割れなどが起こり地下水が入り込むと、構造物に悪影響を及ぼすこともある。清水建設と同協議会は2005年に漏水対策技術「スマート止水工法」を共同開発。「NLクイック」は同工法に適用する新たな止水材として開発した。
 同工法は、ひび割れなどで漏水が起こっている場所に穴を開け、加水反応型ポリウレタン系止水材を高圧注入する。止水材は水と反応して発泡・膨張しながら微細なひび割れの深部にまで浸透。反応終了後には強固な発泡体となって恒久的な止水効果を発揮する。
 今後は、同協議会の会員企業が手掛ける防水・止水工事への展開を進め、インフラ構造物の長寿命化に取り組む。

(日刊建設工業新聞様より引用)