物価調査会/3Dモデル部品データを提供/11月にサイト開設、CIMの利用推進

 建設物価調査会は、土木構造物を構成する部品の3次元(3D)モデルデータ提供サイトを11月に開設する。CIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)の利用推進が狙いで、当面はプレキャスト(PCa)製品を中心に収録。画面上で部品データを自由に回転・拡大・縮小して利用できる。今後、価格情報なども掲載することも考えており、設計・積算作業を効率的に行えるようにする。
 CIMで3Dモデルを効率的に作成するには、部品データの利用が重要な要素となる。ただ、現状ではメーカー各社が個別にデータを作成しており、検索の時間や労力がかかることが、業務効率の低下を招いている。
 調査会では、CIMの利用推進と利用効果を高める目的で、これまで構築した建設関連事業者とのネットワークと各種データベースを活用することで部品データの共有プラットフォームを提供することにした。
 11月のオープン時に収録予定のデータは、コンクリート二次製品や橋梁付属物が中心となる。掲載情報について将来的には、国土交通省を中心に検討が進められる部品データ仕様(属性情報、ファイル形式など)に準拠できるようにしたいという。
 サイトでは、メーカーなどから提供される部品データを収録し、工種や製品名などで検索できるようにする。3Dデータをダウンロードして利用できるので、土木構造物の設計が効率的に行えるようになる。各部品の流通エリアも示すほか、将来は部品に関する最新の価格情報をサイト内で把握できるようにすることで、積算や調達といった作業にも役立ててもらう。
 設計・積算などプロジェクトの初期段階だけでなく、竣工して相当程度経た後に廃盤となった部品を「どのメーカーのどの部品」で代替できるかなども分かるようにし、維持管理段階でも有効に機能するサイトとすることを目指している。
 11月の開設時は、試行版の位置付けでサイトを運営。利用者から寄せられる意見を踏まえて利用者に使い勝手の良いものとなるよう改良を重ね、来年度からの本格的な運営が始められるようにする。

(日刊建設工業新聞様より引用)