福島県/矢吹町に工業団地新設を検討/再生エネや宇宙航空産業など誘致へ

 福島県は、県南部の矢吹町に新たな工業団地を整備する検討を始めた。東北自動車道矢吹インターチェンジ(IC)に近い国有地を開発し、20ヘクタール規模の工業団地を新設する計画で、候補地は「堰の上地区」が有力。再生可能エネルギーやロボット開発、宇宙航空などの産業を誘致し、早期復興と地域経済振興につなげる。県は17年度当初予算案に「工業団地整備事業性調査費」として570万円を計上した。4月以降に調査を委託し、企業の需要を見極めた上で団地の規模などを早期に具体化する。
 震災後、福島第1原発事故を受けて警戒区域が設定された影響などにより、福島県内では234ヘクタールもの工業用地が失われた。
 このため県は12年、早期復興に寄与する企業の誘致を加速しようと、県内に六つの工業団地を設ける構想を表明した。
 六つの工業団地は▽矢吹町の工業団地▽郡山西部第1工業団地(38ヘクタール)▽南相馬市復興工業団地(47ヘクタール)▽川俣西部工業団地(7ヘクタール)▽いわき四倉中核工業団地(第2期)(17ヘクタール)▽二本松高平地区工業団地(61・5ヘクタール)。
 これらのうち、市が開発事業の凍結を決めた二本松高平地区工業団地と、矢吹町の工業団地を除く四つの工業団地は、すでに造成に着手している。
 郡山西部工業団地は16年度に先行して分譲を開始した。いわき四倉の工業団地も18年度に分譲を始める予定となっている。
 県が矢吹町内に整備を検討している工業団地は、12年当時、20ヘクタール前後の造成規模を想定していた。県は今後委託する調査の結果を踏まえ、事業化の可否や整備内容をあらためて決める。
 同町の堰の上地区には三菱マテリアルが開発した矢吹テクノパーク(分譲面積15・1ヘクタール)がある。
 矢吹テクノパークは東北自動車道矢吹ICから約2・5キロの場所にあり、首都圏まで約2時間で移動できる。

(日刊建設工業新聞様より引用)