竹中工務店/つり免振工法を改良/装置小型化、鉄道高架下の新設ホテルで25%増床

 竹中工務店は20日、鉄道高架下に建物をつることで、振動・騒音環境を大幅に改善する「つり免振工法」を改良したと発表した。高架橋の柱際に鉄骨の支柱と梁で架構を設け、架構から両端部に防振ゴムを備えたつり材で建物を懸架する工法で、従来より免振装置を小型化すると同時に、高架柱と建物の接合でアンカーを不要にした。鉄道高架下に新設したホテルの2階居室面積を約25%増床させることに成功した。
 つり免振工法は、つり材による振り子の免震効果と列車通過時の振動の防振効果を両立させる工法。JR東日本と共同で開発し、千葉県浦安市のJR京葉線舞浜駅に隣接した鉄道高架下に2004年に竣工した「ホテルドリームゲート舞浜」に初導入した。
 改良したつり免振工法は、同ホテル近くの鉄道高架下に建設した「ホテルドリームゲート舞浜アネックス」に導入。建物の規模はS・RC造2階建て延べ3659平方メートルで、前回と同規模の80室を設けた。
 つり材の両端部に可動性に優れた摺動(しゅうどう)材を使うことで、つり材を前回の4メートルから3メートルに短縮。つり免震装置を小さくでき、同装置上部の増床が可能となった。
 前回はアンカーで建物と高架柱を接合しており、高架柱の鉄筋に干渉しないように施工するのに労力がかかっていた。新工法は、高架柱に沿わせる山形鋼と高架柱を巻く鉢巻鉄骨により、アンカーを不要にし、工事の簡略化を図った。

(日刊建設工業新聞様より引用)