竹中工務店/RC柱・CFT柱一体化接合工法開発/主筋先端に定着板、引抜力に抵抗

 竹中工務店は29日、建築物の高層部がRC造、低層部がS(柱CFT〈コンクリート充てん鋼管〉・梁S)造という混構造を実現する柱部の接合工法を開発したと発表した。接合部のRC柱主筋の先端に定着板、CFT内部にはリブを設置し、地震時に発生する引き抜き力に抵抗する。つなぎ目に設置していた1層分のSRC柱を不要にし、高層と低層で用途の異なる施設に適した構造をそれぞれ可能にする。
 新工法の「iRSシステム」は、従来は難しかったRC柱とCFT柱を直接一体化できる。RC柱主筋の先端に定着板を設置し、リブプレートを介してコンクリートにスムーズに力を伝達する。上部に抜き出し防止筋を通すことで、RC柱の引き抜き力への抵抗力を強める。こうした工夫により、主筋の定着長さが短くできるほか、RC柱直下にCFT柱を配置しない構造も可能になる。
 東京都国分寺市で施工中の「国分寺駅北口再開発事業」の西街区棟に同システムを初適用した。地下3階地上36階建て延べ5万7442平方メートルの規模で、6階から上の分譲住宅が入る高層部がRC造、商業施設が入る地下1階~地上5階の低層部が柱CFT梁S造となる。
 1階に設置される自由通路に柱を設けないで済むなど、商業施設の利便性を向上。同システムを導入しない場合に比べ、柱の本数を全体で2割削減することができたという。竹中工務店の設計・施工で、工期は15年7月~18年3月。
 都心部の再開発では高層部に集合住宅を配置し、低層部に商業施設や事務所のスペースにする複合用途のニーズが増加傾向にある。一般的に集合住宅は遮音性など居住性の確保に優れたRC造が、商業施設や事務所では大スパンが可能なS造が適しているとされるが、これまで別々の構造の柱を直接つなげることはできなかった。

(日刊建設工業新聞様より引用)