長大/斜張橋ケーブル点検用ロボットの作業公開/女神大橋(長崎市)で、近接目視可能

 長大は協和機電工業(長崎市、坂井秀之社長)の協力を得て、長崎大学と共同で斜張橋ケーブルの点検用ロボット=写真=を開発した。長崎県道路公社が発注した女神大橋(長崎市)のケーブル点検業務に活用することを決め、19日に現地で点検作業を公開した。
 斜張橋ケーブルは、橋の主塔と主桁をつなぐ重要部材の一つ。これまでは高所作業車を使い、最大高さ30メートル程度までを近接目視で点検し、それ以上の高さは遠望目視による点検で代用していた。国は14年にすべての橋梁に対して5年に1回の近接目視による点検を義務付けており、開発したロボットを使えば近接目視が可能になる。
 ロボットは、点検対象の斜張橋ケーブルをアルミ製フレームで取り囲み、フレームの外側に突き出す形で取り付けた四つのCFRP(カーボンファイバー強化合成樹脂)製のプロペラと、電動モーターによる推力で8輪のガイドローラーを介して移動する。寸法は1171ミリ×1171ミリ(最外縁)とコンパクトで、バッテリー装着時の総重量は約7キロ。プロペラ背面の4方向からビデオカメラでケーブル保護管表面の近接映像を撮影し、異常を発見する。
 遠隔操作によって作業の安全性と効率化を実現する。アルミ製の強固なフレームでケーブルを取り囲むため、落下の危険性がなく、安全に点検することができる。
 点検は女神大橋(延長1289メートル、うち斜張橋部880メートル)の木鉢側主塔の木鉢側港外側ケーブルで行われ、作業が円滑に進められることを確認した。

(日刊建設工業新聞様より引用)