長谷工コーポら/場所打ちコンクリ杭の新工法開発/中間部に拡径部、コンクリ量を削減

 長谷工コーポレーションは1日、日興基礎(東京都港区、佐藤裕治社長)、大亜ソイル(東京都中央区、豊島徹社長)と共同で、場所打ちコンクリート杭の新工法「HND-NB工法」を開発したと発表した。杭の先端に加え、中間部にも拡径部を設けることで、押し込み支持力と引き抜き抵抗力を高めた。従来のHND工法よりも杭長を短く、軸部径を細くしても同等の支持力と抵抗力を得られる。使用するコンクリート量が減り、低コストでの施工が実現する。
 従来のHND工法は、杭の軸部をアースドリル機で所定の支持層深度まで掘削した後、杭の孔底部をHND拡底バケットを使って拡大掘削することにより、場所打ちコンクリート拡底杭を構築する。HND-NB工法は、HND工法の特徴である杭の先端部の拡底による支持力向上に加え、今までより拡底部の引き抜き抵抗力を大きく評価できるようになった。
 対象地盤は、中間拡径部の押し込み方向が砂質地盤、中間拡径部・拡底部の引き抜き方向が砂質地盤、粘性土地盤で、中間拡径部の施工深度は8~58・5メートル。杭径は軸部が1000~3000ミリ、中間拡径部が1400~4700ミリ、拡底部が1000~4700ミリ。
 使用するコンクリート量とともに、掘削土量も削減できる。運搬車両の削減につながり、環境に優しい。ベターリビングの建設技術審査証明と評定を共同で取得している。
 堺市、東京都内でそれぞれ施工中のRC造14階(64戸)と15階(69戸)建てのマンションに初導入した。長谷工コーポレーションが設計・施工を手掛ける新築分譲マンションに積極的に採用していく。
 近年、集合住宅の高層化に伴い、杭が負担する押し込み力と引き抜き力が大きくなっている。特に高層集合住宅では地震時に発生する大きな引き抜き力への対策として、杭長を伸ばしたり、杭径を大きくしたりなどの対応を取るが、使用するコンクリート量や掘削土量の増大が課題となっていた。

(日刊建設工業新聞様より引用)