長野県松本市/市立博物館移転建替/17年度に基本設計発注、事業費は100億円

 長野県松本市は、老朽化が進む市立博物館(丸の内4の1)を移転して建て替えるため、今月下旬に発表する17年度当初予算案に基本設計費を計上する。17~18年度の基本・実施設計、19~20年度の工事、21年度の展示施工・開館準備を経て22年度のオープンを目指す。事業費は土地・建物含め約100億円を見込んでいる。
 市は移転建て替えの基本構想となる「松本市基幹博物館施設構想案」を1月に策定しており、2月末まで意見を募集。3月末には施設構想を確定させる。
 施設構想案では、移転先を大手3丁目の市営松本城大手門駐車場敷地(3868平方メートル)とした。用途地域は商業地域で建ぺい率は80%、容積率は400%がそれぞれ上限。建物規模は延べ7000~8000平方メートル程度を想定し、地下階は原則として設けないとしている。
 松本城に近い環境を考慮し、▽大手門枡形と一体となった空間づくり▽千歳橋からの国宝松本城天守への眺望確保▽土手小路周辺の回遊性向上-を建物の配慮事項に挙げた。常設展示では、市の特徴をアピールする「松本城」「山・水・道」「ものづくり・暮らし・学び」「祈りと祭り」「戦争と平和」の5テーマを中心に据えるとしている。
 現施設は1967年に竣工し翌年に開館した。延べ床面積は約3400平方メートル、所蔵資料は約11万6000点(1月現在)、図書は約4万8000冊。築50年を経て建物・設備が老朽化し、狭あい化により、市民の生涯学習の場として提供できるスペースが不十分などの課題がある。国の重要文化財敷地内にあり、現在地での建て替えが難しいため、移転して建て替えることにした。

(日刊建設工業新聞様より引用)