静岡県三島市/駅南口広域観光交流拠点整備事業/最優秀提案者に東急電鉄グループ

 静岡県三島市は、「三島駅南口広域観光交流拠点整備事業」の事業者募集で、東京急行電鉄と東急ホテルズの企業グループを最優秀提案者に選定した。200室を備えた16階建てのホテル=完成予想=を建設する。東急電鉄グループは17年1月に市と基本協定を締結する。3月をめどに土地の売買契約を締結し1年以内に着工する予定。20年4月のオープンを目指す。
 東急電鉄グループの提案によると、建物は地上16階塔屋2階建てで最高高さは56・3メートル。200室のうち7割以上をツインとし、ファミリータイプなどさまざまな客室を提案するなど観光需要に対応。アトリウムの内装には県産材を使用し、富士山の眺望を大切にした品格ある空間を創出する。湧水の保全に配慮し地下室は設けず、掘削深さを地下3・5メートルに抑える。杭のない直接基礎を採用し、地下水の流れを遮断しないよう基礎に通水口を設置するなど、細部まで湧水・地下水対策を図る。
 土地の提案価格は4億8100万円。土地と建物は東急電鉄が所有し、ホテル部分は東急ホテルズに建物を賃貸し運営する。
 提案内容は、高見沢実横浜国大大学院教授を会長とする審査委員会が審査。高品質なホテルのサービス提供実績や、企業グループ力を生かした観光情報発信、都市イメージを向上する建物デザインなどを評価。三島グランドデザインにも整合した計画だとした。
 市は、近年の外国人観光客の増大や20年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向け、市土地開発公社と市が所有する三島駅南口西側の用地約3400平方メートル(一番町2606の10ほか)を取得しホテルを核とした広域観光交流拠点を整備・運営する事業者を募集。9月に開催した説明会にはホテル事業者、建設会社、金融機関、不動産事業者など23者が出席。その後、6者からの質疑を受け付けたが、最終的に応募書類を提出したのは東急電鉄グループだけだった。

(日刊建設工業新聞様より引用)