静岡県菊川市/菊川駅北部整備構想/橋上駅舎化と自由通路設置を前提

 静岡県菊川市は、JR菊川駅の北部一帯を対象とした駅北整備構想を策定した。住民の要望や企業アンケートなどを基に、地域のポテンシャルを生かしたまちづくりを進めるためのたたき台としてまとめた。菊川駅の橋上駅舎化と南北自由通路の設置が開発に不可欠な要素とし、これを前提に複合商業施設の誘致や一戸建てを中心とした大規模住宅開発の方向性を示した。市は今後、具体化に向けた整備手法などの検討を進め早期に上位計画への位置付けを目指す。
 菊川駅周辺は東海道本線で南北が分断され、駅周辺で南北を横断できるのは2カ所しかない。このため、東名高速道路菊川インターチェンジ(IC)にアクセスしやすい南側に比べ、北側の開発は遅れている。
 構想では、駅北側の約200ヘクタールを範囲としてまちづくりの方向性を示した。このうち駅に近接する約50ヘクタールのエリアでは、駅北口と南北自由通路を設置し、駅前広場のほかバス停、タクシープール、パーク・アンド・ライド用駐車場を整備。商業施設は大型ショッピングモールではなく、飲食・物販や医院・クリニックなど市民に不足している店舗や施設を集約する特色ある複合商業施設を配置する。また、駅からの主要道路沿いに商業施設や公園を配置するほか、一戸建てを中心とした大規模な住宅開発を目指すとした。
 実現に向けた検討課題では、都市計画マスタープランや策定を予定する立地適正化計画への位置付けや、適正な土地利用を図るため地区計画や用途地域指定などによる規制を検討する必要性を挙げた。前提となる橋上駅舎化と自由通路設置はJRとの協議が必要で、事業費や規模、時期などについて早期に協議に入ることが望ましいとしている。

(日刊建設工業新聞様より引用)