首都高速会社/路上工事実施日を柔軟設定/新方式で円滑化、渋滞発生抑制へ

 首都高速道路会社は、高速道路上で行う工事の実施方式を見直した。これまで道路上の点検・補修については路線ごとに原則週3日で曜日を定めて実施していたが、今後は曜日を定めず、交通量が少なく、工事渋滞が発生しにくいと予想される時間帯から、同社と施工者が工事実施区間・作業日時を柔軟に決定する。12日から新方式を試行しており、実施状況を踏まえて改善を重ね、本格導入する。メンテナンス関連業務が増大する中で作業の円滑化、工事渋滞の発生抑制に取り組む。
 毎日約100万台が走行する首都高速道路では、傷んだ舗装や路面の継ぎ目などの補修工事、照明設備や道路交通情報提供設備などの点検・整備、路面清掃などを定期的に実施している。
 路上工事に伴う渋滞削減対策として、毎週金曜日などを原則「ノー工事デー」(一部路線を除く)に設定。1路線1方向ごとに工事を実施する曜日を原則週3日(一部路線を除く)とし、計画的に工事を集約・調整して進めてきた。
 ここ数年で首都圏の高速道路ネットワークが拡充され、全体的に渋滞が減ったことや経路の選択制が向上したことなどを踏まえ、首都高速会社は路上工事の実施方式を試験的に見直すことにした。
 これまで蓄積してきた路線ごとの交通関連データなどに基づき、工事渋滞の発生度合いを予測した上で、従来設定されていた曜日に縛られず、工事実施日時を柔軟に設定する。翌週の作業区間を選定するための会議の中で、施工者の要望も踏まえて最終的な工事実施区間・日時を決める。
 沿道環境に配慮して午後11時までに終了させる必要がある騒音の大きな作業については、やむを得ず交通量の多い時間帯に工事を実施する場合もあることから、工事渋滞の発生が予想される路線での工事実施曜日を、事前に五つに類型化して設定した。
 安全走行を確保するための緊急工事をはじめ、通行止め工事や休日の長時間規制工事、反対方向の車線規制も同時に行う中央分離帯部の作業(ガードレール補修、照明柱取り換えなど)については新方式は適用しない。
 首都高速道路での工事予定は首都高ドライバーズサイトの工事予定・交通規制情報(http://www.shutoko.jp/traffic/control/)、リアルタイム交通状況・車線規制情報は専用サイト「ミューティ」(http://search.shutoko-eng.jp/rtmap.html)で確認できる。
 宮田年耕社長は「高速道路ネットワークの整備が進んだことで、都心環状線など路線ごとに全区間を通行止めにして、複数の工事を集約して一気に行える環境が整ってきた。道路利用者の安全・安心で円滑な走行確保はもちろん、施工者の作業の効率化や工期短縮につながるような工事実施方法を広げていきたい」と話している。

(日刊建設工業新聞様より引用)