鹿島/シンガポール国立公園デザインコンペで最優秀/環境技術に高評価

 鹿島は1月31日、シンガポール国立公園庁が主催する「ジュロンレイクガーデン」の再整備に向けた国際デザインコンペで最優秀賞に選ばれたと発表した。グループのランドスケープデザイン(東京都港区、植野糾社長)らを中心に編成したチームで応募。各社の総力を挙げた提案が高く評価された。グループ会社が主導してシンガポールのデザインコンペに臨んだのは今回が初という。
 主要経済特区のジュロンレイク地区にあるジュロンレイクガーデンは、湖を中心とした緑豊かな公園だが、長年にわたり更新が行われず、来訪者が年々減少している。政府はこのため、地区全体の再開発事業を計画し、水と自然をテーマに国立公園として再整備することを決めた。
 鹿島は15~17年度のグループ中期経営計画の事業戦略の一つに「グループ全体の強みを生かせる事業領域の強化・拡大」を掲げている。今回のコンペへの参加もその一環。チームは国内のグループ会社のほか、現地の建築設計事務所など10社で構成した。
 中心となるランドスケープデザインが公園デザインの骨格を担当。同じグループ会社のアバンアソシエイツ(東京都港区、角洋一社長)は、官民連携によるプログラムの企画・運営などエリアマネジメントのノウハウを提供する。
 鹿島は、技術研究所と技研のシンガポールオフィスが保有する水質浄化や植物工場などの環境技術、環境本部の再生可能エネルギー利用など環境エンジニアリングで支援する。
 提案の一つが滝を配した「ウオーター・ウォール・コート」。静寂な屋外環境を創出すると同時に、水質浄化にも貢献するなど、景観デザインが水環境を改善する統合的なシステムを実現する。デザインにとどまらないこうした提案が高評価につながったという。
 チームは今後、マスタープランや基本設計、実施設計などの業務を行う。18年に再整備工事の施工者決定・着工を経て、20年に順次オープンするスケジュールが想定されている。敷地90ヘクタールのうち、再整備の対象は32ヘクタール。国立公園の整備はシンガポールで3カ所目となる。

(日刊建設工業新聞様より引用)