2017新年号-伝える力を考える/国交省地方整備局/多様な機会・手法で情報発信

 インフラ整備に必要な建設技術の改善・普及に取り組む拠点として、国土交通省が各地方整備局に置く技術事務所。技術開発や調査、試験など技術的な取り組みのほか、新たな技術や工法などを紹介する講演会・展示会の開催や、学生向けの体験会・見学会の実施などにも力を注いでいる。社会資本整備を支えるさまざまな建設技術の魅力を広く伝えようと、各整備局で独自の発信を行っている。
 関東地方整備局の関東技術事務所(千葉県松戸市)は建設技術展示館(触れて学べる・体験・見学施設)で、一般の見学や地方自治体・企業の研修などを受け入れている。建設技術が日常でどう使われ、どのように役立っているかを体験してもらうのが狙いだ。屋内では社会資本整備・維持管理に関する技術を模型や実物、パネルなどで紹介。屋外ではシールドマシンや水陸両用ブルドーザーなどを展示。車椅子を使ったバリアフリー体験ができるコーナーなどもある。
 東北地方整備局は東北地方の主要発注機関や建設関連団体との共催で建設技術公開「EE東北」(事務局・東北技術事務所)を毎年開催している。建設関連の新技術や新工法などの普及を目的に1990年にスタート。16年6月に開催した前回(26回目)は震災復興を加速する新技術など832技術(出展数304社)を展示。2日間で過去最高の1万4200人が来場した。今年も6月に仙台市宮城野区の夢メッセみやぎで2日間の日程で開催される。
 九州地方整備局は九州技術事務所、九州防災・火山技術センターの役割を広く知ってもらおうと、16年10月に九州技術事務所(福岡県久留米市)で「1日九技」を開催した。自治体や企業の担当者を中心に大学生や園児なども含め約200人が来場。「防災に対する熱意が十二分に伝わってきた」「災害対策に必要な新たな機械開発に期待している」など好評を得ており、17年度も開催する。

(日刊建設工業新聞様より引用)