FCHD/中長期成長戦略公表/M&Aで売り上げ30億円上積みへ

 福山コンサルタントが1月に設立した純粋持ち株会社、FCホールディングス(HD、福島宏治社長)は11日、東京都内で開いた持ち株会社体制移行後初の通期(17年6月期)決算説明会で、中長期成長戦略を公表した。ICT(情報通信技術)分野などの新領域や新地域の開拓に向けたM&A(企業合併・買収)の拡大、研究開発の加速によるコンサル分野の強化を重点施策に据え、連結売上高100億円超(17年6月期実績68・5億円)の実現を目指す。今期中に体制を刷新する。
 成長戦略は、M&A投資による新領域開拓で30億円、建設コンサルタント分野の強化で70億円を見込み、2025年までの達成を目指す。
 戦略の実現を後押しするため、今期は研究開発投資と生産性向上投資としてそれぞれ1億5000万円、新領域開拓投資(M&A投資)として7億円の合計10億円を計上した。M&Aについては10月に推進本部を10月に立ち上げる。
 具体的なM&A戦略について、新領域開拓ではICT分野の企業や産学・ベンチャーとの連携などを検討を進めるとともに、センサーや無線通信を活用した構造物の点検・診断などのシステム開発を手掛けるグループ企業のHMBと、中核企業の福山コンサルタントの新規事業推進室と技術企画室などを年内に統合して技術研究開発体制を強化。人工知能(AI)やIoT(モノのインターネット)、ビッグデータ、ドローン(小型無人機)、自動運転、ロボットなどの新技術開発を加速する。社長・経営企画室の社員と、新規事業推進室、技術企画室などから40代の若手研究者を集めた新規研究・事業のタスクフォースも設置した。
 コンサルの新地域・分野別のM&Aでは「当社は河川・砂防、海岸・海洋、まちづくり(都市計画・地方計画)などがない。地域では北陸に拠点がなく、中部はリニア中央新幹線関連以外に受注がない」と指摘。その上で「地域別、分野別で補完効果のある企業とのM&Aを考える」と説明した。
 このほか海外事業については国内中小企業の海外展開を支援すると強調。業務実績があるミャンマー、ベトナム、マレーシア、フィリピン、インドネシアの5カ国を中心に受注を伸ばす考えを示した。

(日刊建設工業新聞様より引用)