JR北海道、鉄道運輸機構/札幌駅新幹線ホーム建設/地下案の検討に着手

 2030年度に予定されている北海道新幹線の札幌延伸に向けて札幌駅(札幌市)に設ける新幹線用ホームの建設位置を巡り、JR北海道と鉄道建設・運輸施設整備支援機構は従来の「現駅案」と「東側案」の2案に加えて、新たに「地下案」の検討に着手した。これまで検討してきた2案には在来線に影響があったり、既存建物の改修が必要になったりするなどの課題があった。それらの代案として地下に建設した場合の工期、建設費、利便性などを総合的に検討する。
 鉄道運輸機構の小島滋副理事とJR北海道の西野史尚取締役副社長が10日に札幌市の北海道庁で記者会見して明らかにした。両氏は同日、地下化案も検討に加えることを札幌市の吉岡亨副市長と北海道の山谷吉宏副知事にそれぞれ報告した。
 地下案では、現JR札幌駅に近い道路下に新幹線用ホームを構築することを想定。駅南側の「北5条通り」の地下を最有力候補としている。具体的な位置は未定。深度は、北5条通りの地下にある札幌市営地下鉄東豊線が地下20メートルに位置することから、さらに約10メートル下の地下30メートル程度を見込んでいる。
 地下に建設する場合、既存の2案よりも建設費が高額になる可能性がある。会見で小島副理事は「工費がやや高くても、利便性などのほかの面で2案を上回る利点があれば、地下案を採用する可能性もある」と説明。ホーム位置の最終的な決定時期については「できるだけ早い時期に決める」(小島副理事)との意向を明らかにした。
 既存2案のうち、「現駅案」は在来線ホーム1・2番線を全面的に新幹線ホームとするもの。12年に認可された計画で、在来線ホームの機能を確保するため北側に「11番線」ホームを新設する。ホームの変更に伴い、在来線の運行に支障が出るなどの課題がある。
 「東側案」は既存の在来線ホーム1番線を東側(苗穂駅方面)に延伸するとともに、1番線の南側に向かい合うように新設する「0番線」ホームとを新幹線ホームとするもの。
 東側案の場合、新設する0番線の一部がJR北海道が所有するJRタワーとその駐車場の1~3階部分にかかる。
 このため駐車場を建て替える必要があり、その分の工事費が発生すること、在来線への乗り換えに時間がかかることなどが課題となる。

(日刊建設工業新聞様より引用)