JR東海/東海道新幹線全線で脱線・逸脱防止対策/総額2100億円、28年度完了へ

 JR東海は東海道新幹線で進めている脱線・逸脱防止対策で、脱線時の被害拡大の恐れが大きい従来の計画区間(軌道延長596キロ)以外の残る区間(同476キロ)で対策工事を追加実施することを決めた。追加区間は本線の残りすべての区間431キロ、各駅の副本線と車両基地までの回送線の区間45キロ。これにより東海道新幹線全線(同1072キロ)で対策を実施することになる。工事の完了時期は28年度、実施済み区間も含めた対策費用の総額は約2100億円を見込む。
 東海道新幹線の脱線・逸脱防止対策工事に09年10月に着手し、16年度末には従来の計画区間(596キロ)の約7割に当たる432キロの対策が完了予定。大規模地震の発生などで被害拡大が懸念される同区間は19年度末までに対策工事を完了させる。
 今回の計画見直しでは、新たに50キロの区間を前倒しで同年度末までに対策を完了させることを決めた。実施箇所は今後詰める。
 脱線・逸脱防止対策の主な工事内容は▽脱線防止ガードの敷設▽土木構造物対策(バラスト流出抑制のための外壁設置、盛り土のり面の補強、橋台裏の補強、隣接する高架橋の連結、X形ブレースによる高架橋の橋脚補強など)。

(日刊建設工業新聞様より引用)