YKKAP/台湾高級マンション市場に照準/高付加価値の窓商品売り込み強化

 YKKAPは、台湾での事業拡大に向け、富裕層向けの高級集合住宅市場に対する販売活動を強化する。同社によると、中国国内と同様に台湾でも不動産市況に陰りが見えるものの、富裕層向けのマンション需要は底堅く推移しているという。こうした高級物件に対し、高水密性を持つ付加価値の高い窓商品を提案し、シェア拡大につなげる考えだ。=1面参照
 同社が、16年度から台湾で主力商品として供給している集合住宅向けサッシ「YRB-A」は、台風が上陸することの多い台湾での事業展開を想定して開発された商品で、耐風圧3600パスカル、水密性1500パスカルと高い性能を持つ。これは、日本で展開している一般的なサッシの性能の約3倍に当たる。その分、コストは割高になるが、意匠性にもこだわることで、高級物件への納入数を増やしている。
 施工品質の強化にも取り組んでいる。日本の施工協力会を台湾に招待して講習会を開き、現地施工会社の施工能力向上に努めている。商品を販売するだけでなく、アフターサービスを含めて支援する取り組みは、台湾での競合他社にはない取り組みだ。
 桃園市にある加工工場の楊梅工場には、大型のショールームを併設。顧客に製品性能や意匠を直接見てもらうことができる施設で、商品の使いやすさや品質の良さをアピールする販売強化策の一つとして積極的に活用していく。
 YKKAPは、16年度を最終年度とする4カ年の経営計画で台湾事業について、インドネシアやマレーシアなどと同様に事業基盤の確立やブランド価値による地位確立を狙うとの目標を設定。現地の建築関係の業界団体が建築士に行ったアンケートによると、「採用したい建材・設備メーカー」のサッシ部門で12~15年の4年連続1位を獲得するなど着実に存在感を高めている。
 同社は、台湾も含めて現在進出している11の国・地域の特性を生かした商品戦略で、海外事業を拡大していく方針だ。

(日刊建設工業新聞様より引用)