アジア航測ら4者/ドローンで水中測量に成功/低価格の陸上レーザーも実証

 河川情報センター(東京都千代田区、布村明彦理事長)、アジア航測ら4者は、小型無人機(ドローン)に搭載可能な「水中レーザー測量システム」(水中ドローン)と、低価格の「陸上レーザー測量システム」(陸上ドローン)を開発した。国土交通省の河川現場で実証試験を行い、水中ドローンは航空レーザー測深機(ALB)で得られる測量データと同等の性能を確認。陸上ドローンは高精度な測量成果が得られたという。
 二つのシステムを共同開発したのは河川情報センターと朝日航洋、アジア航測、ルーチェサーチ(広島市安佐南区、渡辺豊社長)の4者。国交省の「革新的河川管理プロジェクト」に参画し、陸上・水中ドローンを開発していた。実験結果を踏まえて早期の実用化を目指す。
 ルーチェサーチがドローンの開発を担当。水中測量が可能な重量の大きいグリーンレーザー計測機器を搭載し、安定的に飛行できる国内初のドローン「SPIDER-LX8」(対角サイズ1634ミリ)と、LX8を小型化・軽量化した低価格の陸上レーザーの搭載に適したドローン「SPIDER-UD8」(対角サイズ1272ミリ)を開発した。LX8、UD8はローター数が8枚(上下4枚)。機体重量はLX8が19キロ、UD8が11キロで、最大離陸重量はLX8が80キロ、UD8が50キロ。
 LX8は機体にカーボンモノコックを採用して剛性を確保し、従来機種の5倍以上となる25キロの飛行搭載重量を実現。部品点数を極力減らすことでメンテナンス性も向上した。昨年12月に利根川で行われた実験では、小型化されたグリーンレーザー測量機器をLX8に搭載し、水中と陸上(堤防・河川敷)の横断形状を一体的に測量。ドローンによる水中測量データを短時間で処理できるソフトを使って解析した結果、ほぼ同時期に行ったALBの測量成果とほぼ合致し、川の最深部(深さ約2メートル)まで測量できた。小型測量機器を搭載したUD8を使い、河川敷や堤防形状の面的な測量も行った結果、測量成果が十分な精度を有していることも確認した。
 今後は他の測量手法との比較分析を通じて、ドローンによるレーザー測量の長所や限界を整理し、ドローンによる測量が最も効果を発揮する運用手法などの検討を進める。

(日刊建設工業新聞様より引用)