キャタピラー/次世代型油圧ショベル3機種発売/作業効率向上、燃費低減を両立

 キャタピラーは、ICT(情報通信技術)施工に対応した次世代油圧ショベルの新製品を開発し、27日に明石事業所(兵庫県明石市)で開いた発表会で披露した。機能を絞った廉価版のCat「320GC」と「320」を10月1日、3機種中最もハイパワーの「323」を18年1月に、日本市場で先行発売する。いずれも25年ぶりに従来機の設計を大きく見直し、作業効率向上と燃費・維持コスト低減を両立させた。
 新製品は、自動制御機能を搭載し、作業効率を従来機に比べ最大で45%高めたCat「320」「323」の2機種と、機能を絞り込んで燃費性能を大幅に高めた「320GC」。
 これらのうち「320」と「323」には、バケットの位置を自動認識し、掘削動作を支援するCatグレード2Dを標準搭載。バケット内容物の重量を自動で計測し、積み降ろし作業を効率化した。いずれも燃料消費を従来機に比べ20~25%低減した。
 このほか、境界線を越えると自動で動作を止める安全装置も装備。オプションでGPS(衛星測位システム)アンテナ・受信機などを付加することもできる。
 「320GC」は搭載する機能を絞り込み、価格を下げるとともに従来機よりも燃費を30%低減した。主に軽作業を行うユーザーなどにアピールする。
 油圧システムは3機種共通。機体の自動制御を容易に行えるよう新型コントロールバルブを採用した。
 同社がCat300シリーズの設計を抜本的に見直したのは、世界統一仕様のCAT300ファミリー油圧ショベル「REGA」を1992年に発売して以来、25年ぶりという。国内外の排ガス規制や顧客ニーズの移り変わりを踏まえ、フルモデルチェンジに踏み切った。
 定格出力は「320GC」が90キロワット、「320」と「323」が121キロワット。価格はそれぞれ2167万6000円、2197万6500円、2534万8500円(いずれも税別)。
 新製品発表会でザック・カークキャタピラー油圧ショベル部門バイスプレジデント兼キャタピラージャパン会長は「新製品は徹底的にデジタル対応化された新しい電子油圧システムを備えている。建機業界で最も革命的な製品ラインだ」と語った。

(日刊建設工業新聞様より引用)