ジャパンパイル、新日本空調/採熱管の設置作業員を不要に/地中熱利用の新杭工法開発

 ジャパンパイルと新日本空調は23日、既製杭を使用した地中熱利用杭工法を共同開発し、販売を開始したと発表した。二重らせん状の採熱管(スパイラルチューブ)を、工場生産したコンクリート杭の内部にあらかじめ設置。基礎杭の打ち込みに合わせて採熱管を伸ばしていけば、杭施工と採熱管設置が同時に完了する。採熱管を設置する作業員が不要となることで、従来工法に比べ約半分のコストで施工できるのが特徴だ。
 開発した「地熱トルネード工法」は、基礎杭の施工に影響を与えずに地中熱利用の採熱管を設置できる。ばねのように加工したスパイラルチューブをコンクリ杭の底部に設置した状態で掘削穴に挿入。基礎杭の接続に合わせて採熱管を伸ばしていき、杭の挿入が終わると同時に採熱管の設置も完了する。
 杭の長さに合わせて採熱管を加工するため、現場で採熱管を接続する作業は不要。採熱管設置作業の待ち時間や専門作業員も必要なく、採熱管を後から設置する従来工法に比べ、大幅な省力化や施工品質の向上が図れる。スパイラルチューブを使用することで、杭内部の採熱管を均一に配置できるため、通常の直線型ダブルUチューブに比べ、採熱効率も2倍に向上したという。
 地中熱利用のための採熱管設置は、専用穴を掘って管を敷設するボアホール方式と、基礎杭を利用する方式の二つがある。ボアホール方式は初期投資の大きさが課題とされ、従来の基礎杭利用方式は管の設置作業に手間がかかり、ボアホール方式に比べ採熱量が小さいという欠点があった。
 4月1日には建築物省エネ法が施行され、省エネに対する取り組みが一層活発化するとみられる。同社は省エネ対策として有効な地熱トルネード工法を積極的に販売していく考えだ。

(日刊建設工業新聞様より引用)