スリーエムジャパン/墜落防止具事業を拡大/軽量・高強度のランヤードを11月発売

 スリーエムジャパンは、建設現場の墜落事故を防ぐ安全帯など保護具製品の国内展開を強化する。作業者が装着した安全帯と構造物をつなぐランヤードの新製品を11月15日に発売。8月に国内販売を始めた改良版のハーネス型安全帯と併せ、日本市場での売り込みを強化する。海外で販売中のアンカー製品や墜落防止機材なども2020年までに順次、国内市場に投入し、保護具事業の拡大につなげる。
 同社は3日、11月に発売する新製品「3M DBI-サライージーストップショックアブソーバー付きランヤード」の発表会を都内で開催。新製品を皮切りに墜落防止用製品を国内市場に積極投入し、事業拡大を図る方針を表明した。
 DBI-サライージーストップショックアブソーバー付きランヤードは、海外で販売している従来品に比べ、重さを半分の1・1キロに低減。ロープ部分に伸縮性を持たせ、作業性を高めるとともに、落下時の衝撃を吸収できるようにした。
 一方、8月に発売したDBI-サラエグゾフィットライトハーネス型安全帯は、体を締め付けないよう柔軟な素材のベルトを採用し、作業の自由度と安全性を両立。ベルトに大型ループを取り入れ、道具ベルトなど多様なパーツと組み合わせられるようにした。
 価格は、ランヤード(シングルタイプ)が1万6000円。ハーネス型安全帯(回転式)が2万9000円。
 日本では例年、建設現場の死亡事故原因の多くを墜落・転落災害が占めており、安全対策製品の需要が伸びている。安全帯のニーズは、作業者の胴回りにベルトを巻く単純な構造のものから、胸や肩、背中など上半身を包み込むように装着する安全性の高いフルハーネス型製品へと移っている。
 厚生労働省は18年度までに、建設現場でフルハーネス型安全帯の利用を原則義務付けるよう法令を改める方針で、今後もフルハーネス型の利用増加が見込まれる。
 米スリーエムは15年、安全帯製造・販売で世界トップシェアの米キャピタルセーフティを25億ドルで買収。墜落防止製品事業を国際展開する足場を固めた。

(日刊建設工業新聞様より引用)