ゼネコン7社/乾燥収縮ひずみ低減コンクリートを実用化/倉庫や工場中心に適用

 安藤ハザマ、熊谷組、佐藤工業、戸田建設、西松建設、フジタ、前田建設の7社が共同開発した乾燥による収縮ひずみを低減するコンクリートが実用段階に入った。開発したコンクリートはひずみの低減具合が異なる3タイプを展開。ひび割れのない美観が要求されるコンクリート打ち放し仕上げの躯体や、クラックがない滑らかな床が求められる倉庫、工場などで積極的に提案する。
 7社が16年に開発したコンクリート「フィットクリート」は、産地の異なる石灰石粗骨材、収縮低減剤、膨張材を用いることでコンクリートの乾燥収縮ひずみを低減する。開発後、壁とデッキスラブの試験体を使い2年間の屋外暴露実験を実施。ひび割れ抑制などの効果が確認できたことから実用化に踏み切った。
 フィットクリートは乾燥収縮率別に3タイプあり、高耐久クラスは一般的なコンクリートと比較して発生するひずみが2分の1程度、低収縮クラスは3分の1~4分の1程度に抑えられる。低減効果が最も高い収縮ゼロクラスはひずみがほとんど発生しない。低収縮クラスは収縮低減材を使用するタイプと、使用しないタイプの2種類があり、工事内容によって使い分けることができる。
 現時点で高耐久クラスを中心に研究施設、教育施設、事務所ビル、物流施設などに適用済み。今後はひずみ制御のための設計手法を検討すると同時に品質の検証方法の確立を目指す。効果の検証に向けては壁とデッキスラブの実大試験体を使った長期計測を行っている。

(日刊建設工業新聞様より引用)