ダイダン/クリーンルーム向け室圧制御装置開発/局所排気の起動・停止時も室圧一定に

 ダイダンは、クリーンルームの室圧を乱す要因となる局所排気装置の起動・停止時でも、安定的に室圧をコントロールする「バリアスマートMT」を開発した。同社が提供しているバリアスマートシリーズのラインアップに加え、製薬関連施設をはじめ、クリーンルームへの採用を提案する。
 バリアスマートMTは還気風量が一定になるよう、一般排気風量を排気ファンのインバーターで制御する。空調機系統が分岐し複数の部屋へ給気され局所排気装置が複数設置されている場合も、インバーターで還気ダクトの風量を監視・制御し、空調機系統全体の給排気のバランスを保つ。局所排気装置が起動・停止した場合、室圧の変化を最小限にとどめ室圧が安定するまでの時間を短縮できる。
 クリーンルームは、清浄度確保のために室圧の管理が重要となる。特に製薬関連施設は製品の安全性確保のため、室圧を安定的にコントロールすることが求められる。室圧の安定には、クリーンルームへの給気風量と部屋からの排気風量を一定にする必要がある。だが、製造過程で粉じんや揮発性ガスなどが発生する場合、空調機系統とは別に局所排気装置が配置され、これらの起動・停止によって部屋から排出される風量が変化し、室圧が変動するという課題があった。
 一つの空調機系統で複数の部屋の空調や室圧を管理している際、モード変更など複雑な自動制御システムが必要となる。それに伴う調整作業も煩雑化していた。制御範囲を超え、室圧が不安定となることもあったという。そのため、局所排気装置が不要な時も、これらを運転して排気風量を一定に保ち、室圧の安定を優先して運用する場合があった。
 これまで同社は室圧を乱す要因を分析し、季節風などの突風、室間の扉の開閉、室内の除染時の対応など、各要因に対応して室圧を安定化させる制御システムをバリアスマートシリーズとして提供してきた。

(日刊建設工業新聞様より引用)