ピーエス三菱、金沢大学/チタンワイヤセンサー開発/塩害劣化を低コストで検知

 ピーエス三菱と金沢大学の研究グループは4日、RC構造物内部の鉄筋が腐食する塩害劣化を検知できるチタンワイヤセンサーを開発したと発表した。従来型のセンサーよりも小型な上、設置コストが安価で済む。RC構造物の老朽化対策技術として、自社の施工物件を中心に提案する方針。
 新型のセンサーは同社と金沢大が、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の一環として共同開発した。
 腐食状況は、構造物をドリルで穿孔し埋め込んだワイヤ付きセンサー(直径3ミリ・長さ30ミリ程度)で診断する。従来品と比べセンサーの価格が20分の1で済むほか、サイズがコンパクトなため、設置基数を増やすことなく広範囲の計測が可能になる。
 コンクリートを削り取る作業も不要なことから、省力化にも貢献している。センサーが検知した情報を電子端末で確認できるよう、同社が開発したモバイルシステム「イージーMモニター」を活用する。
 今後は新設、既設に関係なくRC構造物への採用を目指していく。子会社を通じたセンサーの販売も視野に入れている。
 RC構造物の塩害劣化を検知する方法は、主に電圧を加える「自然電位法」が採用されている。従来は市販の電極をケースに収納したセンサー(直径20ミリ・長さ130ミリ程度)を使用。削り取ったコンクリート内に埋設するため、設置時間がかかる上、電極自体が高価であるなど多くの課題があった。

(日刊建設工業新聞様より引用)