フジタ/ドローン測量の作業時間を大幅短縮/「対空標識」使い基準点設置を効率化

 フジタは、切り盛り土工事の出来高管理にドローン(小型無人機)測量を活用する新技術を開発した。土工事作業終了後にドローンを飛行させ、撮影写真データの点群処理から土量算出までを、1日の業務の中で完了させる。ドローン測量に必要な基準点の設置から点群データ解析まで一連の作業時間が、従来のドローン測量に比べ3分の1に短縮できるという。
 これまでドローンを使った出来形測量は、ドローンの基準点を手作業で算出する工程が不可欠で、時間がかかっていた。「デイリードローン」は、エアロセンス(東京都文京区、谷口恵恒代表取締役)が開発した衛星利用測位システム(GPS)測位機能付き対空標識(エアロボマーカー)を使用。測定面積2ヘクタールの場合、基準点の設置時間が4分の1に短縮できる。
 ドローンの写真撮影で現場の土量管理に必要な精度確保の条件(写真枚数、画素数、点群精度)を設定することでデータのサイズを抑制し、処理時間を短縮した。加えて外部に委託していた点群処理も、独自のソフトウエアを使用することで大幅な効率化を実現した。これらによって基準点の設置から測量、点群データの解析まで一連の作業時間を3分の1に短縮した。
 作業時間の短縮と同時に精度も確保。現場実証で出来形精度プラスマイナス50ミリ、算出土量の誤差同5%以内を達成した。写真撮影時の設定条件を変更し、撮影枚数を増やせばより高精度な測量に対応できる。
 今後は、ドローンが1回に飛行できる約20分間に計測可能な面積約10ヘクタール規模の土木工事を中心に、デイリードローンを積極的に展開していく考えだ。

(日刊建設工業新聞様より引用)