フジモリ産業/軽量・高断熱の角型ダクト開発/重さ5分の1、保温材の巻き付け不要

 フジモリ産業(東京都品川区、藤森行彦会長兼社長)は、軽量で断熱性の高い空調用角型ダクト「F-TAQ」を開発した。重さが従来の亜鉛鋼板製ダクトに比べ約5分の1と軽量で、施工時の負担を大幅に軽減する。加えて断熱性が高い素材を使用して保温材を巻き付ける工事が不要となり、省力化に貢献する。今後、工場や倉庫、店舗など大規模空間での適用を目指す。
 これまで角型ダクトの素材には、亜鉛鋼板が使われていた。同鋼板は重量が重く、作業の効率に悪影響を及ぼす可能性があった。さらに大地震の発生などでダクトが落下すると、周辺に大きな被害をもたらす懸念もあった。
 F-TAQは芯材にイソシアヌレートフォーム使用し、表面部分に樹脂補強アルミ箔(はく)を採用した。これにより素材の軽量化を図ると同時に、高い断熱性を確保した。
 ボード状の素材を切断・加工し角型ダクトを作る。特殊な工具が不要でカッターなどで簡単に製作できる。現場の状況に合わせたフレキシブルな施工が可能だ。重量は亜鉛鋼板に比べて約5分1と非常に軽く施工性が向上した。
 F-TAQ自体に保温性のある素材を使用しているため、従来必要だった保温材の巻き付け作業も要らない。これまで空調ダクトの施工は▽ダクト工事▽ダクト工事(現地調整)▽保温工事-の3段階で約3日かかっていた。F-TAQは、ダクト工事だけで施工が完了するため、工程を約3分の1に短縮できたという。
 製品は幅(長辺)200~650ミリ、高さ(短辺)200~650ミリ、長さ910ミリに対応。今後、工場や倉庫、店舗などの大規模空間建築物をターゲットに、年間1万平方メートルの販売を目指す。

(日刊建設工業新聞様より引用)