三井住友建設/トンネル用低周波騒音低減装置をユニット化/別現場での再利用可能に

 三井住友建設は6月29日、トンネル工事の発破で発生する低周波騒音を低減する装置をユニット化し、実工事に適用したと発表した。これまで個別のトンネルに合わせて装置を作ってたが、ユニット化によって設置作業が軽減。使用後は部材を解体して別の工事に再利用できるようになった。今後は低周波騒音対策が必要なトンネルで積極的に適用を提案する。
 14年に開発した低周波騒音低減装置「レゾウォールサイレンサー」は、平行して設置する2枚の吸音隔壁、切羽側隔壁とトンネル出入り口側の防音扉で構成。吸音隔壁にはトンネル進行方向に等間隔で吸音スリットが空いている。発破音が吸音スリットを通って吸音隔壁から左右に抜け、吸音隔壁とトンネル壁に挟まれた空間で共鳴することで騒音を抑える。
 高さが1メートルと2メートルという2種類のユニットを用意し、トンネル断面の高さに合わせて1メートル単位で組み合わせる。トンネル構内での運搬性と容易な組み立てで設置時間を短縮。ユニットは解体すれば別現場で再利用でき、導入コストも大幅に抑えられる。
 ユニット化前の吸音隔壁は自立性が低く、トンネル壁側に大きな支えを設ける必要があった。吸音隔壁とトンネル壁の間の共鳴空間は安全通路として使用しているものの、支えが通路の幅を狭めていた。ユニット化によって支えが小規模になり、歩行用と車両用を分離して安全に利用できるようになった。
 異なる周波数帯にも対応可能になった。スリット幅を調整することで低減したい低周波騒音の周波数帯が自由に設定できる。
 盛岡市で施工中の「宮古盛岡横断道路簗川トンネル工事」(東北地方整備局発注、施工は三井住友建設・岩田地崎建設JV)に適用し、ユニット化前と同等の効果を確認した。

(日刊建設工業新聞様より引用)