三田五丁目地区再開発(東京都港区)/準備組合が発足/18年度の都市計画決定めざす

 東京都港区の東京メトロ南北線・都営地下鉄三田線の白金高輪駅近くで、新たな再開発計画が動きだした。同区内では少ない木造住宅密集(木密)地域とされる「三田五丁目地区」で、防災性の向上を目指す地権者らが8月末に「三田五丁目地区市街地再開発準備組合」を設立。事業協力者の住友不動産と共に再開発の具体化に向けた検討を進めている。建物の主用途は共同住宅を想定。施設規模や工期は決まっていない。18年度の都市計画決定を目指す。
 三田五丁目地区の対象区域は三田5の14、16(区域面積約1・1ヘクタール)。白金高輪駅北側の徒歩3分圏内に位置する。区域の大半を一戸建て住宅など旧耐震基準で建てられた老朽建物が占めている。細街路が入り組んでいるため個別建て替えも困難で、防災性の向上が急務となっている。
 用途地域は商業地域と準工業地域の指定で、容積率は500、300%、建ぺい率は80、60%がそれぞれ上限。
 対象区域内には「だるま公園」と呼ばれ地域住民から親しまれている「三田松坂児童遊園」(区有地)がある。現状の敷地は木造住宅に囲まれた不整形地で、接しているのは南側にある細街路だけ。そのため、再開発の一環で敷地の整形化と面積の拡大などに取り組み、災害時の避難場所としての機能を向上させたい考えだ。
 準備組合は事業に加えるコンサルタントを10~11月にも決定する見通しという。
 地区内では、地権者を対象に再開発の実現に向けた勉強会を16年に3回(7、10、12月)実施し、今年2月には再開発協議会が発足した。準備組合の設立は8月30日付。準備組合には地権者(110者)の約7割が参加している。
 白金高輪駅周辺では、三田五丁目地区に先行し、複数の再開発計画が進む。
 同地区の西側では「白金一丁目東部北地区」で組合が総延べ約13・5万平方メートル規模の再開発ビル群を計画している。その南西側の「白金一丁目西部中地区」では準備組合が密集市街地の解消などを目指した再開発を検討中。三田五丁目地区の南西側に近接する「白金高輪駅前東地区」でも再開発が計画されている。
 こうした周辺での街づくりに向けた動きの活発化が、三田五丁目地区で再開発の機運醸成を後押ししたという。

(日刊建設工業新聞様より引用)