三菱地所/下地島空港(沖縄県宮古島市)旅客ターミナル整備で県と基本合意

 ◇6月着工、18年10月開業へ
 三菱地所は沖縄県宮古島市の下地島空港で旅客ターミナル施設の整備・運営事業に乗りだす。空港を管理する県と事業実施に向けた基本合意書を8日付で交わした。旅客ターミナルの設計者、施工者は非公表。6月の着工、18年10月の開業を目指す。新たな航空需要の受け入れ機能の拡張に合わせて、国際線定期便や国内の格安航空会社(LCC)の路線誘致に取り組む。空港周辺のほか、観光地としての魅力が高まる宮古諸島でリゾート・宿泊施設などの開発事業の検討も進める。
 下地島空港は宮古島と伊良部島に近接する下地島にある県管理空港(対象面積361・5ヘクタール、滑走路延長3000メートル)。定期便の運休、パイロットの訓練施設に利用してきた航空会社の撤退などを受け、空港施設の運営が困難になっていた。
 空港と周辺用地を対象とした利活用に当たり、県は民間から事業提案を公募。候補事業の提案者との協議を経て、旅客ターミナルを整備・運営する三菱地所、航空パイロットの養成事業を行うFSO(沖縄県北谷町)の2社と事業実施で合意した。
 三菱地所の事業対象面積は約2万7000平方メートル。南国の別荘地をイメージしたヴィラ型の旅客ターミナル施設を整備する。施設規模は平屋6000平方メートルを想定。事業提案では「空港から、リゾート、はじまる。」をコンセプトに掲げ、緑地などを設け、ゆったりとした開放的な施設空間を創出する計画だ。
 ターミナル整備に合わせて、アジアを中心とした国際線、国内線LCCのほか、プライベート機などの受け入れに向け、県など関係先と共に航空路線の誘致活動を進める。年間旅客数は21年度30万人、25年度57万人を目標に掲げる。
 那覇空港と同等規模の延長の滑走路を備えるなど、空港用地が大規模な下地島空港に比べて、近接する宮古空港は規模が小さく、「空港運用でもすみ分けは可能」(三菱地所関係者)としている。

(日刊建設工業新聞様より引用)