中部整備局/ICT河道浚渫を全国初実施/受注者希望型、3現場で一斉に

 中部地方整備局管内で、河道浚渫では全国初のICT(情報通信技術)土工がスタートした。庄内川河川事務所が発注した庄内川打出地区の浚渫3現場で、いずれも受注企業の希望で実施する。25日に行われた見学会では、小型船に搭載したマルチビームソナーを用いた起工測量を公開。従来よりはるかに少ない人員と時間で、高精度のデータを取得する様子がモニターに映し出された。今後、3次元(3D)設計データを作成し順次、マシンガイダンス(MG)によるバックホウ浚渫が各現場で開始される。
 ICT河道浚渫を実施するのは、上流部から▽庄内川前田しゅんせつ工事=施工はみらい建設工業▽庄内川大蟷螂しゅんせつ工事=海部建設▽庄内川下之一色しゅんせつ工事=中日建設-の3現場。掘削量は4800~6700立方メートル。工期は18年5月24日まで。施工場所は名古屋市中川区松蔭~富田町前田。いずれも7月20日に開札し、ICT土工を実施するための協議を進めていた。
 見学会は、海部建設と中日建設の現場を対象に行われ多くの同局職員が参加した。冒頭、西修庄内川河川事務所長が「河道掘削では初のICT土工。やってみなければ分からない部分もあるが、良い成果を期待したい」とあいさつ。櫻井幸夫庄内川第一出張所長が工事概要、中日建設の水野安基所長が起工測量から3Dデータ納品までの流れを説明した。
 マルチビームソナーを使った深浅測量は、船の底から音波を発射し、音波が跳ね返ってくるまでの時間を測り水深を計算する。短時間で高精度・高密度のデータを広範囲に取得できるのが特徴だ。
 中日建設が施工する庄内川下之一色しゅんせつ工事の調査範囲は5万6000平方メートル(川幅方向80メートル×延長700メートル)。5~7メートルの測線間隔で上下流方向に往復しながらデータを取得する。必要人員は2~3人で、2日間で起工測量が完了する。費用は約250万円。従来手法で実施すると費用は約200万円だが、5~6人の人員で5日間が必要という。
 取得した深浅データを基に3D設計データを作成し、台船や陸側からMGによるバックホウ浚渫を実施する。浚渫工事は通常であれば3~4カ月必要だが、ICTの活用で2カ月半程度に短縮できるという。年内を目標に浚渫工事を完了させ、マルチビームソナーを用いた出来形測量を行う。年明け以降に3Dデータで成果品を納入する予定だ。
 施工を担当する中日建設と海部建設の担当者は「見えなかった水中が“見える化”されるのは大きい。バックホウでの浚渫作業も効率化が図られる。水中の障害物の有無など、安全面の意識も共有できる」と、新たな取り組みに期待する。川嶋浩一庄内川河川事務所工務課長は「3現場で取り組むことで多くのデータが蓄積できる。各現場の相乗効果にも期待したい」と話した。

(日刊建設工業新聞様より引用)

中部整備局/ICT河道浚渫を全国初実施/受注者希望型、3現場で一斉に

 中部地方整備局管内で、河道浚渫では全国初のICT(情報通信技術)土工がスタートした。庄内川河川事務所が発注した庄内川打出地区の浚渫3現場で、いずれも受注企業の希望で実施する。25日に行われた見学会では、小型船に搭載したマルチビームソナーを用いた起工測量を公開。従来よりはるかに少ない人員と時間で、高精度のデータを取得する様子がモニターに映し出された。今後、3次元(3D)設計データを作成し順次、マシンガイダンス(MG)によるバックホウ浚渫が各現場で開始される。
 ICT河道浚渫を実施するのは、上流部から▽庄内川前田しゅんせつ工事=施工はみらい建設工業▽庄内川大蟷螂しゅんせつ工事=海部建設▽庄内川下之一色しゅんせつ工事=中日建設-の3現場。掘削量は4800~6700立方メートル。工期は18年5月24日まで。施工場所は名古屋市中川区松蔭~富田町前田。いずれも7月20日に開札し、ICT土工を実施するための協議を進めていた。
 見学会は、海部建設と中日建設の現場を対象に行われ多くの同局職員が参加した。冒頭、西修庄内川河川事務所長が「河道掘削では初のICT土工。やってみなければ分からない部分もあるが、良い成果を期待したい」とあいさつ。櫻井幸夫庄内川第一出張所長が工事概要、中日建設の水野安基所長が起工測量から3Dデータ納品までの流れを説明した。
 マルチビームソナーを使った深浅測量は、船の底から音波を発射し、音波が跳ね返ってくるまでの時間を測り水深を計算する。短時間で高精度・高密度のデータを広範囲に取得できるのが特徴だ。
 中日建設が施工する庄内川下之一色しゅんせつ工事の調査範囲は5万6000平方メートル(川幅方向80メートル×延長700メートル)。5~7メートルの測線間隔で上下流方向に往復しながらデータを取得する。必要人員は2~3人で、2日間で起工測量が完了する。費用は約250万円。従来手法で実施すると費用は約200万円だが、5~6人の人員で5日間が必要という。
 取得した深浅データを基に3D設計データを作成し、台船や陸側からMGによるバックホウ浚渫を実施する。浚渫工事は通常であれば3~4カ月必要だが、ICTの活用で2カ月半程度に短縮できるという。年内を目標に浚渫工事を完了させ、マルチビームソナーを用いた出来形測量を行う。年明け以降に3Dデータで成果品を納入する予定だ。
 施工を担当する中日建設と海部建設の担当者は「見えなかった水中が“見える化”されるのは大きい。バックホウでの浚渫作業も効率化が図られる。水中の障害物の有無など、安全面の意識も共有できる」と、新たな取り組みに期待する。川嶋浩一庄内川河川事務所工務課長は「3現場で取り組むことで多くのデータが蓄積できる。各現場の相乗効果にも期待したい」と話した。

(日刊建設工業新聞様より引用)