久米設計/次期社長に藤沢進取締役昇格、8月30日就任/建築生産の効率化推進

 久米設計は、藤沢進取締役常務執行役員開発マネジメント本部長が社長に昇格する人事を発表した。8月30日の定時株主総会と取締役会を経て正式に就任する。山田幸夫社長は代表権のある会長に就く。
 両氏は27日に東京都内の本社で記者会見し、藤沢氏は「創業85周年の節目の年に6代目の社長に就く重責に身が引き締まる思いだ。これまでの経験で培ったマネジメント力や設計力などを生かし、623人の社員を引っ張っていきたい」と抱負を述べた。
 山田氏は、藤沢氏について「国内外で当社を代表する大型開発に携わり、建築設計だけでなく、多くのステークホルダーとの調整が必要な都市開発ができ、マネジメント力にも優れる」と評価。「建設市場や顧客ニーズが変化しても柔軟に受け入れ、多様な要求に応えられる体制をつくるという当社が進むべき方向にふさわしい人材だ」と後任に推した理由を説明した。
 藤沢氏は、第5次中期経営計画(17年6月~19年5月)で注力する施策について、「久米ブランドとなる人間力がしっかりとした設計者を育てる」と強調。その上で「最近の設計は複雑化し、高度な要求もある。設計力、デザイン力、技術力の上にマネジメント能力も備える『プロデューサー・アーキテクト』となる人材の育成を強化する」と意欲を示した。
 建築生産の効率化も推進し、「テレビ会議システムを改良した独自のICT(情報通信技術)設計システムのさらなる高度化、1人で意匠、構造、設備などすべてを手掛けられる多能化に取り組み、より効率的に設計を進める体制をつくる」と語った。加えて「10年後、20年後の姿を見据え、海外市場の開拓と周辺領域を強化する」とも述べた。
 山田氏は、自身が手掛けた第2~4次中期経営計画での施策展開を振り返り、「第2次は仕事の領域を広げるための社員の意識改革、第3次は開発やマネジメントなど多様な仕事を体現するための組織改革、第4次は人材の開発に注力し、ほぼ目標を達成した」と総括。その上で、第5次計画は「建築生産の効率化がメインテーマになる」と語った。
 藤沢 進氏(ふじさわ・すすむ)87年東京工業大工学部建築学科卒、89年東工大大学院理工学研究科建築学専攻修了、久米建築事務所(現久米設計)入社。13年取締役執行役員第1建築設計部統括部長、14年同執行役員開発マネジメント本部長、16年同常務執行役員開発マネジメント本部長。神奈川県出身、56歳。

(日刊建設工業新聞様より引用)