九州北部豪雨/九州整備局/権限代行の赤谷川応急復旧工事、流木撤去ほぼ完了

 九州地方整備局は12日、7月の九州北部豪雨で被災し福岡県朝倉市の県が管理する筑後川水系赤谷川で権限代行により進めている応急復旧工事の進ちょく状況を公開した。被害拡大の要因となった大量の流木の撤去をほぼ完了。河川に近接する家屋や公共施設の再度の浸水被害を防ぐための対策もほぼ完了した。河道をふさいでいた土砂の撤去が進み「河川の流れもある程度安定してきた」(同局)ことから今後、さらなる安全度の向上に向け、上流から流れてくる土砂を受け止めるための(仮称)土砂止め工などに着手する。
 同市杷木東林田地区で中間報告として報道関係者に工事の状況を公開した。
 流木や土砂で河道が完全にふさがっていた赤谷川下流の同地区では流木や土砂を撤去し一定の流路整備が終わり、流水を流せるようになった。
 赤谷川と支川である乙石川の中・下流部、大山川で実施していた流木の撤去はおおむね完了した。再度の浸水を防ぐため、家屋や公共施設の周辺には袋詰め根固めや大型土のうを設置して保護。出水のたびに変化していた不安定な河川の流路は流れに沿って根固めなどを設置し安定化させた。
 九州整備局によるとこれまでに撤去した流木は10トンダンプ2000台分以上に相当する1万5000立方メートル以上、設置した大型土のうや袋詰め根固めは約1万個に及ぶ。
 今後は現在進めている流路確保のための対策などを今月末をめどに進め、赤谷川上流部や大山川などの河岸崩壊箇所の応急措置を実施。上流からの土砂の移動を防ぐため、杷木星丸地区の2カ所に大型コンクリートブロックで土砂止め工を築造する。九州整備局の満崎晴也広域水管理官は「対策は一つの区切りがついた。今後、地域の理解を得ながら土砂の移動を抑制し、さらに安全性を高めていきたい」と話した。
 河川の応急復旧工事は郷原組、才田組、久保組、高山組、森部建設、南組、久富建設、井樋建設が担当。権限代行では別途、飛島建設の施工で上流域の緊急砂防事業も実施している。

(日刊建設工業新聞様より引用)