九州整備局/博多港中央ふ頭岸壁延伸工事を報道公開/4月に暫定供用

 九州地方整備局は19日、福岡市の博多港中央ふ頭地区で進めている岸壁改良工事の様子を報道関係者に公開した=写真。クルーズ需要の急増に対応するため、岸壁を沖合に延伸するもので、現在は第1段階の延長60メートルの岸壁をジャケット工法で整備している。同日は岸壁の骨組みとなる鋼製のジャケットを起重機船でつり上げ、鋼管杭に据え付けた。整備中の岸壁は4月ごろに暫定供用する。
 近年、博多港へ寄港するクルーズ船は急増しており、寄港回数は15年が259回、16年が328回。今後も寄港回数の増加が見込まれることから大型クルーズ船の寄港に対応するため、岸壁の延伸整備を進めている。
 整備ではまず、第1段階として既設岸壁から70メートル離れた位置に水深10・5メートル、延長60メートルの島式の新たな岸壁を整備し4月に暫定供用。引き続きこの前後を挟む形で延長70メートルの岸壁を2カ所整備し、全体で延長200メートルの岸壁として18年3月に供用する予定。泊地浚渫を含む全体事業費は約34億円、このうち暫定供用分は約10億円。
 現在進めている工事はみらい建設工業が担当し、16年7月に着工。工期の短縮を図るためジャケット工法を採用しており、この日は北九州市で製作し回航した延長60メートル、幅20メートル、重さ約340トンのジャケットを起重機船でつり上げ、あらかじめ設置していた12本の鋼管杭に約40分かけて慎重に設置した。
 今後、ジャケットと鋼管杭を接合し、コンクリート床版をジャケットの上部に設置した上で表面を舗装し係船柱を取り付け、整備を完了する。
 延長60メートルの岸壁が暫定供用すれば日本に寄港する中では最大級の16万トン級のクルーズ船(全長348メートル)、延長200メートルの岸壁整備が完了すれば世界最大級の22万トン級のクルーズ船(全長362メートル)に対応できるようになる。
 現地を視察した九州整備局の小平田浩司局長は「博多港はアジアに近く、背後圏の観光資源も充実している」と事業の意義を強調し、「できるだけ予算を抑えつつスピード感を持って取り組みたい」と話した。

(日刊建設工業新聞様より引用)