九州整備局/滝室坂道路・滝室坂トンネル本体に着工へ/延長4・8キロ

 九州地方整備局は、国道57号滝室坂道路(熊本県阿蘇市波野小地野~一の宮町坂梨、延長約6・3キロ)の主要構造物となる延長約4・8キロの長大トンネル「(仮称)滝室坂トンネル」の本体工事に本年度着手する。現在進めている用地買収にめどが付き次第、発注手続きに入る。関連して同道路の事業監理業務もエイト日本技術開発にこのほど委託した。
 滝室坂道路は12年7月の九州北部豪雨で被災した滝室坂地区の抜本的な防災対策として計画。斜面崩壊により通行止めが発生した箇所を避けるため、現道の北側にトンネルをメインとした2車線の新たな道路を整備する。地域高規格道路である中九州横断道路の一部区間として13年度に事業化された。
 本年度は事業費として18億5100万円を配分。調査設計や波野地区などの用地買収を進めるとともに、用地買収にめどが付き次第、滝室坂トンネルの本体工事や波野地区などの改良工事に着手する。
 滝室坂トンネルは長大トンネルのため、本坑に並行して避難坑も設ける。工法はNATMを採用。工事は本坑、避難坑を合わせて発注する見込みだが、工区分けなどは今後検討する。
 エイト日本技術開発が担当する事業監理業務では同道路の効率的で確実な事業推進を目的に、測量・調査・設計業務委託などに対する指導・調整や地元調整、関係行政機関などとの調整などを行う。履行期限は19年3月31日。熊本河川国道事務所が簡易公募型プロポーザルで同社を選定し、1億3130万円(税抜き)で3日に随意契約を結び業務委託した。
 同道路の全体事業費は約347億円。完成すれば防災機能が強化され、カーブや線形不良区間の解消による安全性の向上、冬季の凍結の解消、所要時間の短縮などの効果が見込まれる。

(日刊建設工業新聞様より引用)