五洋建設/SEP型多目的起重機船組み立て完了/兵庫県相生市で進水式開く

 五洋建設が新造する「SEP(自己昇降式作業台)型多目的起重機船」の船体組み立てが完了し、16日に兵庫県相生市のJMUアムテック工場で進水式が開かれた。今後、800トンつりの大型クレーンなどの艤装(ぎそう)作業が行われる。完成・引き渡しは9月を予定している。SEP機能で気象・海象条件の厳しい海域でも安定してクレーン作業が可能。需要増が見込まれる洋上風力発電施設の設置工事などへの活用を想定している。
 進水式には関係者約40人が出席。五洋建設の清水琢三社長やジャパンマリンユナイテッド(東京都港区、三島愼次郎社長)の太田垣由夫代表取締役副社長らが神前に玉串をささげ、進水の安全を祈願した。
 その後、清水社長が船名を「CP-8001」と命名すると宣言し、支綱を切断すると、ゆっくりと船が進み水上に浮かんだ。清水社長は「大型クレーンを搭載したSEP船は国内初となる。大変期待している」とコメントした。
 船名は「クレーン(C)作業」と「パイリング(P)作業」ができる「800トンつりの最初(1)の船」という意味。全長約73メートル、全幅40メートルの大きさで、デッキ面積は約1750平方メートル。4本の昇降用脚(レグ)は66メートルで、30メートルの水深まで対応できる。長尺のレグを搭載すれば、水深50メートルまで対応可能という。
 ダイナミックポジショニング(自動船位保持)システムを搭載。最大120人規模の居住スペースと緊急時の人員輸送のためのヘリデッキも備え、遠隔地での作業と長期滞在を可能にする。
 五洋建設保有の自航式多目的起重機船「CP-5001」を併用し、運搬・設置などの作業を効率化。海上工事の生産性を向上させる。新船の基本設計はオランダのグストMSCが担当した。

(日刊建設工業新聞様より引用)