京成電鉄/旧博物館動物園駅舎改修(東京都台東区)に着手/扉デザインは日比野克彦氏

 京成電鉄は7月上旬、2004年に廃止した東京・上野の「旧博物館動物園駅」の改修に着手する。内部を補修するほか、出入り口扉を新設。扉のデザインは東京芸術大学美術学部長を務める現代美術家の日比野克彦氏が手掛ける。上野エリアの新たな文化的シンボルの創出を狙う。施工は京成建設が担当。9月下旬の完成後、今秋をめどに駅舎の一部を公開。東京芸大と歴史的建造物の魅力を伝える展示などを行う方針だ。
 事業は京成電鉄と東京芸大が17年6月に交わした、京成線エリアの魅力向上や文化・観光振興を目指す「連携・協力に関する包括協定書」に基づき実施する。
 同駅の所在地は台東区上野公園13の23。1933年12月に開業した駅舎は西洋風の荘厳な造りが特徴だった。事業では駅舎内部のしっくいやタイルなどの補修と清掃、建具の改修、外部の清掃などを実施する。新設する扉は、国立西洋美術館や国立科学博物館といった上野エリアに点在する九つの文化・芸術施設をモチーフとする。
 同駅は開業以降、帝室博物館(現・東京国立博物館)や恩賜上野動物園の最寄り駅として使用された。利用客の減少により97年に営業を休止した。現在も駅舎やホームは当時の姿を残す。今年4月に鉄道施設として初めて「東京都選定歴史的建造物」に指定された。

(日刊建設工業新聞様より引用)