佐藤工業ら/トンネル切羽変状監視システム開発/TOFカメラ活用、任意箇所常時監視

 佐藤工業は26日、バイオネット研究所(東京都立川市、新川隆朗代表取締役)と共同で、トンネル切羽の変状をリアルタイムで監視するシステムを開発したと発表した。ドイツの産業カメラメーカー・BASLERAGのTOFカメラを活用して対象物の3次元(3D)データをリアルタイムに取得し、測定値に異常があった場合に警報で知らせる。掘削機械への搭載なども視野に入れ、実用的な切羽変状監視システムの構築を目指す。
 監視システムはTOFカメラと制御パソコン、警報LEDで構成。測定対象領域を設定して監視モードを開始すると、TOFカメラが転群データをリアルタイムで取得し、測定値の変化量を監視する。変化量が指定された異常境界値を超えると警報を発信する。警報発信時には設定したアドレスにメールが届く。
 最大3カ所の部分監視が可能。領域ごとに異常境界値が設定できる。監視対象が切羽全体の場合、作業員がカメラの撮影範囲に立ち入ると警報が作動してしまうなどの課題があった。今回の監視システムは任意に設定した箇所だけを部分監視するため、多くの作業員が出入りする場所にも設置できる。
 石川県と香川県の2現場に試行導入済み。今後はドリルジャンボなどの掘削機械への運用を検討する。

(日刊建設工業新聞様より引用)