佐賀県/佐賀空港滑走路延長/17年度にPI着手、事業費約80億円

 佐賀県は、佐賀空港の滑走路延長の事業化に向けた手続きに着手する。現滑走路を500メートル延長し2500メートルにするもので事業化に先立ちPI(パブリック・インボルブメント)を実施し、県民の合意形成を図る。本年度で先行事例の調査や有識者の意見聴取を行い、17年度にPIに着手し、1~2年かけて手続きを進める意向だ。
 2000メートルの現滑走路は重量抑制のための座席数制限があるほか、東南アジアなどの直行便に対応することが難しい。このためLCC(格安航空会社)の輸送量増大を見据え、滑走路を延長する方針を固めた。
 県では9月補正予算に関連調査費111万1000円を計上。本年度は他空港の先行事例の調査やPIに関する有識者委員会の設置を見据えた有識者への意見聴取などPIの実施に向けた準備作業を行う。
 PI手続きの時期は未定だが17年度の早期に着手したい意向で、実施期間は1~2年程度になる見込み。並行して環境影響評価(アセスメント)の手続きも早期に進めたいとしている。PIとアセスの手続きが完了すれば国の補助採択を受け設計などに着手することになる。延長に必要な用地については現滑走路の東側にほぼ確保できているという。
 県が15年度にパシフィックコンサルタンツに委託して行った調査の結果によると滑走路延長の概算事業費は約80億円、工期は10年程度を想定。供用開始時点の就航路線は国内線が1日9往復、国際線が週24往復で経済波及効果は年間140億円、1を上回ることが目安となる費用便益比(B/C)は1・4と試算している。

(日刊建設工業新聞様より引用)